パーキンソン病におけるドパミン神経系以外の変化 ③その他の神経系
2016/02/18
近年、パーキンソン病患者およびレビー小体型認知症の髄液におけるタウ蛋白(細胞の形態形成、物質輸送、分裂、運動などさまざまな重要機能に関与する細胞骨格の1つである微小管に結合し安定化させる微小管関連蛋白の1つ。アルツハイマー型認知症の病態の1つと考えられる神経原線維変化はタウ蛋白がリン酸化結合することにより生じる)、アミロイドβ蛋白1-42(アルツハイマー型認知症の病態の1つである老人班の主成分となる蛋白質。何らかの原因でアミロイド蛋白の分解・除去されないアミロイド蛋白が重合して神経細胞性毒をもたらすと推察されている)、α-synuclein(家族性パーキンソン病の原因遺伝子として同定され、その蛋白質が線維化・凝集して形成されるレビー小体はパーキンソン病の病態形成に深く関連していると考えられてる)等の濃度変化が報告されています。髄液アミロイドβ蛋白1-42濃度の高いパーキンソン病患者では、認知機能がより早期に低下することがわかっています。また、パーキンソン病患者では髄液中のα-syncleinのオリゴマー濃度が有意に高いことが明かとなっています。これら物質の特異的バイオマーカーとしてパーキンソン病診断、予後推定への役割が期待されます。
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