脳卒中とリハビリテーション その5 なぜ機能障害が起こる?
2016/06/02
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は、「脳卒中」についてお話ししました。
今回も引き続き「脳卒中」についてお話ししていきますが、その中でも今回は運動の障害についてお話ししていきます。
さて、脳卒中後の機能回復を考えるためには、まず、なぜ、機能障害が起こるのかを知っておく必要があります。脳卒中による機能障害としては、運動、感覚、視力や視野、バランス、言葉、注意などの障害がありますが、ここでは、もっとも多い、運動の障害(麻痺)について考えてみましょう。
たとえば手を動かすという命令は、大脳皮質(大脳の表面)を前後に分ける溝である中心溝の前方の一次運動野に運動神経細胞から出力されています。
神経細胞は細胞体、軸索(じくさく)、髄鞘(ずいしょう)からなります。細胞体は本体、軸索は命令を伝えるケーブル、髄鞘は軸索のまわりを囲んで神経の命令同士が混線することを防ぎ、すばやく命令を伝えるためのケーブルのカバーにあたります。
さらに、その一次運動野のなかでも場所によって運動神経細胞の働きが分かれています。すなわち一次運動野には、ある場所の運動神経細胞が働くと、それに対応して身体のどの部分運動が起こるかを示す運動野の地図があるということです。脳の内側は足、そこから外側にいくにしたがって体幹、腕、手、顔を動かす運動神経細胞が分布しています。それぞれの運動神経細胞の軸索は脊髄まで錐体路(すいたいろ)という経路を伸ばしています。
今回はちょっと途中ですが、ここまでです。次回も引き続き脳卒中の中の運動の障害についてお話ししていきます。
脳梗塞、脳卒中、片麻痺なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
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