脳卒中とリハビリテーション その7 運動麻痺
2016/06/07
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は、「運動の起こるしくみ」についてお話ししました。
今回は「運動麻痺」についてお話ししていきます。
さて、前回までにお話しした、大脳皮質にある一次運動野からスタートして、筋肉に伝わるまでの経路で、どこかがダメージを受けると命令が伝わらなくなり、運動麻痺が起こるのです。延髄の錐体交叉よりも上に病変があればその反対側の手足の麻痺、そして起こるのはまれですが下に病変があれば、同側の麻痺が生じることになります。
また、一次運動野の前方の外側にある運動前野や前方の内側にある補足運動野も運動に関与することが知られています。運動前野や補足運動野は一次運動野と互いに神経の連絡があり、これらの領域からも脊髄へ軸索を伸ばす神経細胞が存在します。運動前野はとくに運動の準備や外的な手がかりによる運動(音に合わせ手を動かすなど)に関係します。補足運動野はより複雑な運動や、外的な手がかりよりも自発的な運動に関わることがわかってきました。
今回はここまでです。次回は脳卒中による運動麻痺の特徴についてお話ししていきます。
脳梗塞、脳卒中、片麻痺なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
〒557-0014 大阪市西成区天下茶屋2-21-10
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