脳卒中とリハビリテーション その11 脳卒中直後の機能回復-その割合
2016/06/18
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は、「脳卒中直後の機能回復」についてお話ししました。
今回は「脳卒中直後の機能回復」のその割合についてお話ししていきます。
さて、脳梗塞では血管がつまったあと早い時期に血流を再開することに成功すれば、早い時期に機能の改善がみられます。ある調査でも脳梗塞を発症し某国立病院に入院した156例のうち、発症後間もない数日の時点で、症状が軽症でリハビリテーションをおこなう必要のない患者さんが74例(47%)もありました。
逆に症状が非常に重症で生きるか死ぬかの状態であった患者さんが11例(7%)でした。
残りの71例(46%)に麻痺などの神経症状が残り、急性期リハビリテーションが必要な状態でした。その急性期リハビリテーションをおこなった71例中、その後2週間で症状が改善し、そのまま集中的なリハビリテーションなしに自宅復帰が可能となった患者さんが33例(71例中46%、全体の21%)ありました。
残りの38例(71例中54%、全体の24%)が発症後2週時点でさらなる集中的リハビリテーション(回復期リハビリテーション)が必要でした。
ただしそのうち、まだ肺炎などの合併症の治療が必要で全身状態が不安定な患者さんも3割ほど(71例中27%、19例)あり、リハビリテーションと同時に医学的な管理も必要な患者さんも多くいました。このようなわけで当初の重症な状態から安定した患者さんも含めると脳梗塞を発症後数週の時点で、およそ3〜4割が障害をもち、リハビリテーションの対象になると考えられます。このようなデータからもわかるように、幸いにして発症後早い時期に社会復帰に向かう患者さんがいる一方、依然として脳卒中は、要介護の原因第1位の病気です。
今回はここまでです。次回は「急性期以降の機能回復」についてお話ししていきます。
脳梗塞、脳卒中、片麻痺なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
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