脳卒中とリハビリテーション その32 リハビリテーションで脳を変える
2016/08/05
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は、「自動的動作、環境に適応する動作、それぞれの脳活動」についてお話ししました。
今回は「リハビリテーションで脳を変える」についてお話ししていきます。
さて、21世紀はリハビリテーションにとっても大きな変革の時期であるといえます。
リハビリテーションによって脳が変わることがわかったことで、訓練方法に対する考え方が変化しつつあるからです。従来は経験的な知識に頼る部分が多かった脳卒中のリハビリテーションが、何をすればどのように脳が変わり、どのくらいよくなるかという観点から検証できる時代がやってきました。これは脳卒中に限らず、脳神経にダメージを受けたために障害を生じたすべての患者さんのリハビリテーションに応用できる考え方です。
さらにダメージを受けた脳に、神経細胞のもとになる幹細胞(ES細胞)とよばれる細胞を移植する、あるいは神経細胞の成長を促す薬剤を使用するといった、再生医学を応用した治療法も現実のものになりつつあります。しかし、このような高度な先進医療技術を用いた場合でも、移植された神経細胞や成長した神経細胞が、新しい神経のネットワークをつくり機能回復に貢献するためには、それに加えてリハビリテーションをおこなうことが重要であることはいうまでもありません。
今回はここまでです。次回からは「治療の現場」というテーマで脳卒中リハビリテーション入院の実際などについてお話ししていきます。
脳梗塞、脳卒中、片麻痺なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
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