脳卒中とリハビリテーション その44 退院の方向決定と準備
2016/10/08
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は、「リハビリテーション病棟の取り組み」というテーマでお話ししました。
今回は、「退院の方向決定と準備」というテーマでお話ししていきます。
さて、一般的に、リハビリテーションの日々を過ごす中で、患者さんもがんばるほどに貝吹に対する悩みや葛藤が出てきます。患者さんの声はチーム内で共有し、それを解決できないか、たくさんの時間をかけて差横断します。話し合うことで意外なアイデアが生まれたり、話すだけでやりやすくなったりと、報告と連絡と相談はじつにいろいろな効力があるものです。
そして入院期間も半分を過ぎたころから退院の方向決定と準備を始めていきます。自宅退院する場合には社会資源の利用がスムーズにできるよう橋渡しもしていきます。前にお話ししたように、退院前にケアマネージャーやリフォーム業者を交えて自宅訪問指導をするのもその一つです。自宅に帰るには患者さんの歩行能力やトイレ自立が重要視されます。麻痺が強くて多少の不自由があっても環境や家族の協力に恵まれ自宅に帰ることのできる患者さんもいますし、せっかく自立レベルまで回復しても家族の事情や自己満足感にギャップがあって自宅に戻れず、療養型病院に転院したり施設に入ったりする患者さんもいます。
また、自宅に帰って逆に出来ないことが増える場合も稀にあります。コミュニティーのなかで、理解ある人と環境に囲まれるということはシンプルなようで、じつは困難であったりします。自宅でも施設でも、少しでも満たされるよう設定し、変わりうることに柔軟に対応していくことがいちばん大切でしょう。患者さんの脳が環境の変化に適応できない場合には、外的な環境を患者さんに合わせていくことが必要なことも多々あります。それを整えていくのもリハビリテーションチームの大切な役割です。
今回はここまでです。次回は「チームリハビリテーションの実例」というテーマでお話ししていきます。
脳梗塞、脳卒中、片麻痺なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
〒557-0014 大阪市西成区天下茶屋2-21-10
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