クモ膜下出血 その4 第1のリスクー遺伝
2016/12/02
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は「クモ膜下出血の発症リスク」とはどんな病気についてお話ししました。
今回は「第1のリスクー遺伝」というテーマでお話していきます・
さて、破れる前に見つかったコブを「未破裂脳動脈瘤」と呼びます。高齢で亡くなった人を解剖すると、小さいものを含め、約5%に見つかるとされています。
中年まではコブを保有する率は低いのですが、家族歴(血縁のある親子、兄弟に同じ病歴があること)があった場合、このコブが見つかる可能性は10〜15%にまで高まります。
親や兄弟に脳動脈瘤があった人はない人に比べ、「クモ膜下出血」の危険度は2〜3倍です。もちろん、病気そのものが親から子へ遺伝するわけではありませんが、血管が弱いなどの要素を受け継いでいる可能性は十分考えられます。
さらに、世界的に見ると、「クモ膜下出血」の発症率が高いのは、日本とフィンランド。フィンランド人は先祖がアジア系ですので、遺伝的な要因も関係あるのかもしれません。遺伝のリスクをなくすことはできませんが、早期発見につなげることはできます。家族歴がある人は、40才を過ぎたら積極的に検査を受けましょう。
万が一、未破裂脳動脈瘤が見つかっても、すべてが破裂するわけではありませんし、小さなコブなどは、治療が不要なケースもあります。まずはコブの有無を確認することが第一です。
今回はここまでです。次回は「第2のリスクー高血圧」というテーマでお話していきます。
脳梗塞、脳出血、片麻痺なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
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