不妊と栄養 その29「栄養セラピーと卵子のアンチエイジング」
2017/09/08
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院です。
前回は「高年初産と栄養セラピー」というテーマでお話しました。
今回は「栄養セラピーと卵子のアンチエイジング」というテーマでお話していきます。
さて、男性の精子が毎日つくられるのに対して、卵子は女性が生まれたときにすでに、卵巣の中に卵子の元となる卵母細胞を約200万個持っていて、新たにつくられることはありません。初めての排卵(初潮)を経て、妊娠するまで休むことなく毎月排卵し続けます。体内に抱え込んだ卵母細胞は、年齢を重ねるたびに、髪質や皮膚などと同様に老化します。そして35歳を過ぎると、老化するスピードが加速し、毎月排出される卵子の質も低下します。
排卵の仕組みから、説明します。排卵の3ヶ月前ほどに卵巣内の卵母細胞から、約800〜1000個の細胞が選ばれ成熟し始めます。月経が始まるころには、その中から10〜20個が選ばれ、さらにその中から1つにしぼられ、排卵します。この過程で選ばれる細胞は、卵胞刺激ホルモン(FSH)や卵胞ホルモン(E2、エストロゲン)に刺激されてどんどん大きくなります。加齢するとこの刺激が強くなり、月経時にはすでに大きな細胞が育っているため、短い卵胞期(月経開始から排卵までの期間)で排卵してしまうのです。この時に排出される卵子の質は低下してしまいます。
卵子の質が低下すれば、当然妊娠しにくくなります。しかし、適切な栄養をとることで、卵子の老化はある程度防ぐことは可能になります。栄養セラピーで食事を見直すことで、目に見えない細胞レベルから若返ることができるのです。
今回はここまでです。次回は「栄養セラピーで改善できるケースとできないケース」というテーマでお話していきます。
「妊娠率」61.7% アンチエイジング不妊鍼灸の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
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