脳出血②種類について
2021/05/25
①被殻出血
「被殻」は、大脳の中央部に左右1対あり、身体の運動調節や筋緊張、学習や記憶などの役割を持っています。この部分からの出血は最も高く、脳出血の約40~50%を占めています。
被殻出血の症状として、頭痛や体の半身が麻痺を起こす「片麻痺」、感覚障がい、言葉の理解や話すことが不自由になる失語症や構音障がい、顔の片側がゆがんでしまう「顔面神経麻痺」などがあります。
②視床出血
「視床」は、大脳半球と中脳の間にある間脳の左右に1対あり、触覚や痛覚などのさまざまな感覚を集約する役割を担っています。この部分からの出血は、被殻に次いで多い脳出血の約30%を占めています。視床は視覚や聴覚などで得た情報を集め、感覚中枢に送り届ける役割を担います。
この部分で出血が起こると、頭痛や片麻痺、顔面神経麻痺に加えて意識障がい、感覚障がいや、半身の激しい痛みが起こることがあります。また、眼球が下内側をみるような位置になったりするのも特徴です。
③皮質下出血
「皮質下」出血とは、大脳半球の表面を覆う「大脳皮質」の下で起こる脳出血です。脳出血の約10~20%を占めています。
「頭頂葉」「前頭葉」「側頭葉」などさまざまな部位で起こりますが、症状としては、いずれの場合も頭痛や痙攣、片麻痺、構音障がい、また五感に異常が見られる感覚障害などが挙げられます。そのほか片目、あるいは両目の視野の半分が欠けてしまう「半盲」も症状として現れます。
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