脳出血③種類について
2021/05/28
④小脳出血
小脳は、脳幹(大脳と脊髄をつなぐ器官)の背後に位置しています。知覚と運動機能を統合し、平衡感覚や筋緊張などを調節する役割を持っています。この部分からの出血は、脳出血の約10%を占めています。
ここで出血が起こると、突然の頭痛やめまい、嘔吐などが症状として現れます。また、小脳が運動機能をつかさどっている関係上、起立・歩行障がいなどの「運動失調」が起こることもあります。うまく立てない、うまく歩けないといった運動機能の異常が見られます。また、血腫が大きい場合には脳幹が圧迫され、命に危険がおよぶことがあります。
⑤橋出血
「橋」は、中枢神経系を構成する重要な部位が集まる「脳幹」の一部に含まれる部位です。脳幹は大脳と脊髄をつなぎ、脳が処理した情報を脊髄に伝えて実際の行動につなげていますが、橋には顔の筋肉や眼球を動かしたり、呼吸を調整したりする働きなど、生命活動の維持に重要な役割を担っています。
この部分からの出血は、脳出血の約10%を占めています。この部分で出血が起こると、脳幹部にある「橋」は生命維持に必要な機能を持っていることから、橋出血は重症に至ることが多く、頭痛や片麻痺、意識障害などが症状として現れます。また、手足が動かなくなる四肢の麻痺、眼球の向きが左右でバラバラになるなどの異常を起こす「外転神経麻痺」が見られることもあります。瞳孔が小さくなる「縮瞳」などが起こったり、急速に昏睡状態となり、命に危険がおよぶこともあります。
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