パーキンソン病⑤種類について
2021/07/06
パーキンソン病は、脳の中の神経の伝達物質であるドパミンを作る細胞(ドパミン神経細胞)が減ってしまうために起こる病気です。しかし、ドパミンが欠乏する病気はパーキンソン病の他にもあります。
「ドパミンが欠乏していてもパーキンソン病ではない病気」をまとめてパーキンソン症候群と呼びます。
パーキンソン症候群には、①脳細胞の病気と②脳細胞以外の病気・症状が含まれます。
①脳細胞の病気
○多系統萎縮症
多系統萎縮症ドパミン欠乏に加えて、自律神経が障害される病気。立ちくらみや失神発作、排尿障害、睡眠中のいびきや無呼吸などの症状が特徴。
○進行性核上性麻痺
進行性核上性麻痺脳幹の神経細胞が減少する病気。早期からのすくみ足や後ろ向きに転びやすいことが特徴。進むと目の動きが悪くなり、認知機能が低下。
○大脳皮質基底核変性症
大脳皮質基底核変性症パーキンソン病の症状と大脳皮質の症状が見られる病気。片方の手足が固まったり、単純動作は出来ても複雑な動作が出来ない、意図通りにならないといった症状が特徴。
②脳細胞以外の病気・症状
○脳卒中
加齢などによって血管がもろくなり(動脈硬化)、血管が詰まったり(脳梗塞)、出血して(脳出血)脳が障害されて起こる病気。
○薬剤性
薬がドパミンの働きを妨げることでパーキンソン病に類似した症状が起こる病態。抗精神病薬などで発生しやすい。
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