眉毛脱毛症
- 眉毛が突然抜けてしまった
- 眉毛がなかなか生えてこない
- 眉毛がすぐぬけてしまう
- 眉毛が少なくてメイクするのが大変
眉毛脱毛症とは
眉毛脱毛症とは、円形脱毛症の一種です。汎発型という種類で、眉毛、睫毛、脇毛の体毛が脱毛します。症状が激しかったり、爪がもろくなったり、濁ってきて水虫と間違えやすくなっていたり、点状のでこぼこができることが知られています。
関係している病気としては、アレルギー疾患としても有名なアトピー性皮膚炎があります。アトピー体質を持っている方は、そうでない方に比べて円形脱毛症にかかりやすいとされます。
眉毛脱毛症の種類
汎発型はさらに症状が進行し、頭髪はもとより、眉毛、まつ毛、体毛など全身全ての毛が抜け落ちてしまうタイプです。円形脱毛症の中では最も重度なタイプと言われています。
全頭型と同じく、治療が長期に渡る場合が多いため、こちらも同様に、治療の継続とともにウィッグ(かつら)などを活用して、円形脱毛症と上手につきあう工夫が必要となってきます。
円形脱毛症の西洋医学的治療方法
円形脱毛症は、根治に至る治療法はまだ確立されていません。しかし、様々な治療法がこれまでに試みられ、それぞれの治療法の効果の高さやリスクなどが明らかになってきています。
ステロイド局所注射
炎症や免疫機能を抑える効果のあるステロイドを、脱毛斑に注射で注入する治療法です。症状が改善しない単発型、および多発型の成人患者に対して使われることがあります。
高い水準の発毛効果がある反面、ステロイドの副作用を考慮し、子どもに対しては行いません。また、注射時に強い痛みを伴うことと、副作用として注射部位が陥没する場合があることに注意が必要です。
局所免疫療法
人工的にかぶれを起こす化学試薬、スクアレン酸ジブチルエステル(SADBE)か、ジフェニルシクロプロペノン(DPCP)を使って、かぶれを起こさせることにより発毛を促す治療方法です。
最初は1%ないし2%の高濃度なものをつけて感作させ、2週間後に低濃度なものを塗布、その後至適濃度まで徐々に濃度をあげて治療します。
本治療法は、比較的広範囲に脱毛している患者に対して行われます。子どもにも使用できます。約9割もの人に発毛効果があると言われていますが、かぶれやじんま疹、リンパ節腫脹などの副作用を生じることがあり、加えてアトピー性皮膚炎、湿疹、じんま疹がある人は、一時的に症状が悪化する事があるので注意が必要です。
また、治療期間が半年から1年以上で、じっくり取り組む必要があります。有効性があるとされている治療法ですが、日本では保険適応の認可が降りていないため、自費診療となります。
内服薬(飲み薬)の使用
内服薬は、円形脱毛症の治療に使用される場合があり、効能が確認されています。
(ステロイドド内服、抗アレルギー薬、セファランチン、グリチルチリン、メチオニン、グリシン複合薬)
外用薬(湿布や軟膏)の使用
外用薬(湿布や軟膏など)は、円形脱毛症の治療に使用される場合があり、効能が確認されています。
(ステロイド外用、塩化カルプロニウム外用、ミノキシジル外用)
冷却治療
ドライアイスや液体窒素などを脱毛斑にあて、誤作動を起こした免疫細胞の働きを抑えて、毛髪の再生を図る治療法です。治療の際は、ドライアイスを直接あてたり、液体窒素を脱脂綿や綿棒で湿布したり、スプレーしたりします。治療の際、軽い痛みがありますが、簡便で副作用もほとんどない方法です。
紫外線療法
アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬などの皮膚病などに対しても行われる治療法です。PUVA治療法、ナローバンドUVB療法、エキシマレーザー療法などがあります。
回数や頻度は症状により異なりますが、2週間に1回~6回程度、数か月にわたって治療を行います。副作用としては、紫外線を照射するため、肌の炎症からくるヒリヒリやかゆみ、ひどいときには水ぶくれが生じる場合があります。
効能については、広い範囲で脱毛する全頭型や汎発型で効果があったという報告があるため、重度の患者に使用されることがあります。なお、子どもの治療にはおすすめできません。
直線偏光近赤外線照射療法(スーパーライザー療法)
「スーパーライザー」と呼ばれる装置を使用し、皮膚の奥まで届く特殊な赤外線を脱毛斑に照射する治療法です。この光の波長は体の奥までも届くため、鎮痛、消炎効果で痛みと腫れがひくので、筋肉や関節の治療用としても使われています。また、自律神経に直接照射することにより全身の血行が良くなるため、自律神経失調症の治療に使われることもあります。
簡単に治療を受けることができ、副作用も軽い点があることから、単発型や多発型の治療に使用される場合があります。
点滴静注ステロイドパルス療法
点滴により、ステロイドを3日間ほどの短期間で大量投与します。発症後6か月以内の成人患者で、急速に進行する重症例に有効な治療法です。
発症後6か月以内の患者には約6割効果が見られましたが、発症後6か月以降の患者には16%程度しか効果が見られないため、発症後早期の重症患者にのみ行われます。発症早期の重症患者に対しては高い効果が実証されている半面、子どもには成長障害が生じる可能性がありますので、行いません。
ステロイドを大量に使いますので、入院が必要となります。不眠、動悸、頭痛、微熱、倦怠感などの副作用がでる場合があります。
眉毛脱毛症の当院での治療方法
鍼灸治療は眉毛脱毛症の治療に非常に効果的です。局所に鍼灸治療を行うことで毛包レセプターを刺激して発毛を促します。発毛には酸素や栄養を豊富に含んだ血液が毛根にしっかり流れることが重要です。
鍼灸治療では実際に頭を鍼で刺激することにより、血行を促進すると同時に、ストレスや疲れからくる全身の緊張を緩め、自己免疫力を高めることで発毛を促す効果があります。
当院では、日本で鍼灸師として初めて習得した山本式新頭療法YNSAといった脳神経にダイレクトにアプローチする鍼灸治療を行い、脳内で起きている炎症を抑えるツボを刺激します。
当院の院長が10年以上難病専門外来で勤められた経験から、YNSAの技術だけではなく、指先を刺激する井穴刺絡療法や、足に多くの受容器があるツボにするお灸や、円形脱毛症の症状に合わせた耳ツボなど、さまざまな技術を組み合わせて治療させていただきます。
頭皮への鍼刺激はもちろんですが、お身体の状態や、原因の根本を取り除き、局所や全身に鍼灸治療を行っていきます。また、鍼と鍼とを繋いで電気を通すことにより、筋肉や骨を刺激し、筋肉の収縮によるマッサージ効果や、深部の血流促進、血流を改善します。
これにより頭皮だけではなくお身体も暖めることができ、自律神経のバランスも整い、リラックスしやすい身体作りができます。また、鍼灸治療に加えて、特許取得している頭皮美容液を同時に導入することでより効果が得られます。
施術料金
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