複合性局所疼痛症候群(CRPS)、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)
- 発汗の増加または減少
- 皮膚の色や温度の変化、むくみ
- 皮膚の病変、脱毛、関節拘縮
- 筋萎縮や筋力低下
複合性局所疼痛症候群(CRPS)、(反射性交感神経性ジストロフィーRSD)とは?
随伴症状として、
一般的な治療法としては、薬剤投与、理学療法、交感神経ブロックなどが行われます。
CRPS、RSDはなぜ起こるのでしょうか?
残念ながら原因はよくわかっていませんが、末梢の侵害受容器および中枢神経系の感作と神経ペプチド(サブスタンスP、カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の放出が疼痛および炎症の持続に寄与すると言われています。
CRPSは他の神経障害性疼痛症候群よりも交感神経系の関与が強い例が多く、中枢性に交感神経活動が亢進するとともに、末梢の侵害受容器にノルアドレナリン(交感神経伝達物質)に対する感作が生じ、これらの変化によって発汗異常や血管収縮による血流低下を来すことがあるとされています。
しかしながら、一般的な治療として交感神経系に対する処置(中枢性または末梢性の交感神経ブロック)が奏効しているとは言い難い状況です。
CRPS、RSDで起こる症状とは?
CRPSの症状は非常に多彩で単一ではなく、感覚異常・局所の自律神経異常(血管運動または発汗)、運動異常など複数の症状が見られることが多いです。
特に疼痛(焼けつくような痛みや疼くような痛み)がよくみられます。1つの末梢神経の分布には一致せずに、局所に分布する環境変化や精神的ストレスにより悪化することがあり複雑な病態を示します。アロディニアや痛覚過敏が生じることもあります。
疼痛によって患肢の使用が制限されることも多く運動機能に制限が起きることがあります。
皮膚の血管運動性変化(発赤、斑状、青白い変色、皮膚温の上昇または低下)や発汗運動の異常(皮膚の乾燥または発汗過多)がみられることもあり、限局性の浮腫が一時的に生じることもあります。
その他の症状としては、萎縮性の異常(光沢を伴う皮膚萎縮、爪の亀裂や過度の伸長、骨萎縮、脱毛)や運動機能の異常(筋力低下、振戦、攣縮、手指の屈曲固定または内反尖足位を伴うジストニア)などがしばしばみられます。
関節可動域が制限され、場合によっては関節拘縮がおきる時もあります。 症状のために切断後の義肢装着が困難になる方もいらっしゃいます。
主な症状
●感覚障害:知覚過敏、アロディニア
●血管運動:温度の左右非対称、非対称性の皮膚の変色 ●発汗運動・浮腫:発汗の変化、非対称性の発汗、浮腫 ●運動または栄養:皮膚、毛髪、爪の栄養性変化、可動域の減少、運動機能障害(筋力低下、振戦、ジストニア)など●CRPSは外傷(軟部組織、骨、または神経)、四肢切断、急性心筋梗塞、脳卒中、またはがんに続発することがあるが、明らかな原因がみられない場合も多い。 ●神経障害性疼痛、アロディニアまたは痛覚過敏、および局所の自律神経失調がみられ、かつ他の原因が同定されない場合には、CRPSと診断します。 ●予後は予測困難であり、ペインクリニック等で治療を行っても満足のいく効果は得られない場合が多い。
CRPS、RSDの治療
一般的な西洋医学での複合性局所疼痛症候群CRPSの治療の目標は、患肢の可動性を高めることです。
CRPSの治療は複雑であり、残念ながら満足のいく効果は得られないことが多く、特に治療の開始が遅れて慢性疼痛になってしまうとその可能性が高くなります。 ガイラインでは薬剤投与、理学療法、交感神経ブロック、心理学的治療、ニューロモジュレーションなどがありますが、これらの治療法は比較試験がほとんど実施されておらず、必ずしも有効とは言い難い状況です。
抗うつ薬、抗てんかん薬、ステロイドなどが使われますが、しっかりとしたエビデンスが確立された治療はなく、特に優位性が示されたものはありません。 交感神経依存性疼痛の方の一部には、局所交感神経ブロックにより疼痛を緩和することで、理学療法が可能になる場合があります。 経口鎮痛薬(NSAID、オピオイド、その他鎮痛剤)でも、リハビリテーションが可能になるまで疼痛を緩和できる場合もあります。
オピオイド、麻酔薬、およびクロニジンの脊髄幹輸注(neuraxial infusion)が有用となることもあり、またバクロフェンの髄腔内投与によって少数の患者でジストニアの軽減が得らているという報告があります。
幻肢痛または脳卒中によるCRPS I型の患者で鏡療法が有益であったことが報告されています。
【当院での鍼での施術】
当院ではCRPS、RSDの治療に脳外科の医師の開発された鍼灸治療や様々な統合医療を組み合わせて慢性疼痛に対する鍼灸治療を行い、成果を上げています。
鍼での施術
1 YNSA山元式新頭鍼療法 宮崎県の医師 山元敏勝先生によって開発されたこの治療法は、世界14カ国で医療として認められ、一部の国では保険適用になっています。 リウマチの疼痛緩和や炎症に威力を発揮します。頭皮の特別なツボを刺激することで一般の鍼灸治療では治らないとされている、膠原病や自己免疫疾患にも優れた効果があります。 特に海外では医師による慢性疼痛の治療にYNSAが医療として取り入れられ注目を集めています。当院の冨田院長は日本人鍼灸師として初めて宮崎のYNSAセミナーを修了し、日本人初の鍼灸師の直弟子として全日本国内でYNSAのセミナー講師を務めており、数十人を超える医師へ鍼灸治療の指導をしています。 冨田院長の施術を受けるためにドイツ、イタリア、アルゼンチン、福岡、名古屋、東京からも患者様が訪れており、多くの難治性疾患の方にYNSAを行って成果を上げています。
2 自律神経免疫療法 自律神経免疫療法は新潟大学の世界的免疫学者の故 安保徹先生、故 福田稔先生によって開発された特別な鍼治療です。 東洋医学の刺絡治療をベースに考案された自律神経を調整する技術で、自律神経の交感神経と副交感神経とのアンバランスを調整してリウマチの諸症状を回復させます。 免疫と自律神経とは深い関係が有り、体が興奮したときに働く交感神経は顆粒球と関係しており、体がリラックスしたときに働く副交感神経はリンパ球と関係していてアレルギーや膠原病、自己免疫疾患などの症状に深い関係があります。 免疫と自律神経の関係を解き明かしたのが自律神経免疫療法です。交感神経が異常に興奮しているのであればそれを治め、バランスをもとに戻し、交感神経が異常興奮をしているCRPS、RSDを、中庸(適正なバランス)に整えることで疼痛を緩和します。
特に複合性局所疼痛症候群(CRPS)反射性交感神経性ジストロフィーは、交感神経が異常に興奮している事が多く、がん、潰瘍などの出血性の疾患、高血圧などが併発することも多く、生活の質を下がりがちです。自律神経バランスを整える新しいアプローチで、西洋医学での治療にない全く新しい効果がある場合が多いです。
3 無血刺絡療法 無血刺絡療法とは、和歌山医大の脳外科の医師 長田裕先生が開発した治療法です。 神経の走行に沿って痛みが発生するデルマトーム理論を用いて施術を行い、リウマチの疼痛を緩和し自律神経の乱れを整えます。 特別な無血刺絡セッシと呼ばれる器具を用いて、CRPSの痛みと関係のある皮膚をデルマトームに基づいて刺激することによって、リウマチの痛みや痺れ、自律神経症状の耳鳴り、めまい、アトピー性皮膚炎だけでなく、うつ病やパニック障害、パーキンソン病などの脳神経疾患を改善する治療療法です。 セルフケアとしても大変優れた効果があり、当院では患者様に複合性局所疼痛症候群(CRPS)、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の症状を緩和する特定のツボをセルフケアとしてお教えすることができます。
4 鍼灸治療 ウェスタンメディカルパンクチャーと言われる西洋医学でのエビデンスのある最新の鍼灸治療と中国の中医学の治療法、日本古来の伝統鍼灸の治療法を組み合わせて治療をします。 本邦においては鍼灸院は1つか2つの流派を学んだ後に開業することが多いですが、当院の冨田院長は難病専門外来での難治性疾患に対する豊富な治療経観から、当院では1回の治療に冨田院長が学んだ15の流派の技術の中から7〜8つの治療を組み合わせて治療を行います。 一般的にそれぞれ1つの流派あたり6,000円から10,000円で治療されている先生が多いので、当院での一回の治療は7つ以上の治療を組み合わせて行うため、少なく見積もっても1回当たり4万円〜10万円の治療価値のある治療法を1回の治療で行います。 ちなみに院長と共に学んだフランスの先生は1回の治療費が8万円だそうですが、半年先まで予約が取れないそうです。
5 根治のためのセルフケア指導、栄養療法(分子整合医学など) 生物学的製剤や疼痛緩和のための、ほとんどの西洋医学の治療はいわゆる対症療法で残念ながら複合性局所疼痛症候群(CRPS)、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)を根治させ得るものではありません。 殆どの医療従事者は知りませんが、複合性局所疼痛症候群(CRPS)、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の患者様には食べないほうが良い食品、食べると痛みや症状が悪化する食品が存在します。 その知識がないため、一般の西洋医学の治療では改善と増悪を繰り返すことになります。
当院では複合性局所疼痛症候群(CRPS)、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の栄養指導を行い、不足している栄養素を補い、免疫を回復させるビタミン等を摂取することで、多くの患者様の改善を見ています。 つまり、西洋医学では全くアプローチしない複合性局所疼痛症候群(CRPS)、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の原因や栄養欠損に対して施術することができます。 これらの栄養療法などの治療法は生物学的製剤や新薬と違い、副作用と言われるものがほとんどありません。 逆に言えば栄養療法などの免疫学アプローチを行わないゆえに複合性局所疼痛症候群(CRPS)、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)には限界があるという言い方をしているのかもしれません。
当院の患者様には全く新しいアプローチを行うことで多くの方にきつい投薬の副作用の恐怖なしに、複合性局所疼痛症候群(CRPS)、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の改善を実感していただいています。 複合性局所疼痛症候群(CRPS)反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)でお困りの方、お気軽に康祐堂鍼灸院にお問合せください。
施術料金
予約の変更・キャンセルについて
予約の変更やキャンセルにつきましては、メールもしくはFAX、お電話で緊急時を除いて前日までにお願いします。
当院は完全予約制の施術院ですので1日に拝見できる人数に限りがあります。
予約は先着順にお時間を決めさせていただいておりますので、後からのお問い合わせのかたの中にはご希望の日時をお取りできずキャンセル待ちをなさる方も多数おられます。
より多くの困っている方々に治療を受けて頂くために上記のキャンセルポリシーを守って頂ける方のみご予約お願いいたします。
なお、初診予約当日のキャンセルに関しては施術料の100%のキャンセル料を申し受けております。
初回予約の当日キャンセルのみ仕事や体調不良等の理由でキャンセルされる場合もキャンセル料の対象とさせて頂く場合もあります。
予めご了承ください。また、無断キャンセルの場合は次回の予約はお断りさせていただく場合があります。
当院の対応症状一覧はこちらから
ご予約・お問い合わせ
必ずあなたのお悩みの症状を最短期間で改善することをお約束いたします。