パーキンソン病 その4 パーキンソン病の症状「筋固縮」と「寡動・無動」
2016/04/14
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回はパーキンソン病の症状の中でも「振戦」ー手足のふるえーについてお話ししました。
今回は「筋固縮」ー筋肉のこわばりーと「寡動・無動」ー動きが鈍くなるーについてお話ししていきます。
さて、まずは「筋固縮」からお話ししていきます。
通常は手足の力を抜いた状態で関節を曲げ伸ばししても、何の抵抗もありません。しかし、医師がパーキンソン病の患者さんの手足を持って関節を伸ばそうとすると、筋肉の緊張が強く感じられ、カクンカクンという断続的な抵抗が感じられます。
これがパーキンソン病の筋固縮の特徴です。歯車がかみ合って回転するときの感じに似ていることから「歯車現象」とも呼ばれています。なお、筋固縮はパーキンソン病の比較的初期から現れる症状で、手足の関節のほかに、首の関節でもよく認められています。
続いて「寡動・無動」についてお話ししていきます。
筋固縮にともなって体の動きが鈍くなり、俊敏な動作ができなくなっていきます。何かしようとしてもすぐには動けず、動き出すまでに時間がかかり、動作全体もゆっくりになって、やがて動きそのものがなくなっていくのです。また、いくつかの動作を組み合わせて行うことも苦手になります。
このほか寡動・無動の症状には、歩行開始時に最初の1歩が踏み出せなくなる「すくみ足」、表情が乏しくなってまばたきの回数が少なくなる「仮面様顔貌」、低い声でボソボソとした話し方になる「単調言語」、意思を伝えるときに身ぶり手振りのなくなる「同時運動の喪失」、書く文字が小さくなる「小字症」などがあります。
さらに進行すると、物を飲み込むことが困難になってよだれが出たり、寝返りも打てなくなっていきます。
今回はここまでです。次回はパーキンソン病の症状の「姿勢反射障害」ー姿勢の異常ーについてお話ししていきます。
パーキンソン病なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
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