パーキンソン病 その5 パーキンソン病の症状「姿勢反射障害」
2016/04/15
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回はパーキンソン病の症状の中でも「筋固縮」ー筋肉のこわばりーと「寡動・無動」ー動きが鈍くなるーについてお話ししました。
今回は「姿勢反射障害」ー姿勢の異常ーについてお話ししていきます。
さて、パーキンソン病の病状が進行すると、姿勢にも特徴が現れるようになります。立っている時には背中を丸めて、ひじ、ひざを軽く曲げた前かがみの姿勢をとるようになり、体をまっすぐに伸ばそうとすると、後ろに倒れやすくなります。
また、私たちは通常転びそうになると、無意識に手を大きく動かし、体のバランスをとって立ち直ろうとします。
しかし、パーキンソン病の患者さんの場合、こうして瞬時に手を動かし、バランスをとることができないために、前方や後方から押されると、一本の棒のようにその方向に傾き、転倒して思わぬけがをする危険が高まります。こうして体が傾いたときにバランスをとることができず、姿勢の立て直しができなくなる症状を「姿勢反射障害」といいます。
歩くときにも前かがみの姿勢は変わりません。そのため足が高く上がらず、すり足となり、早足で歩幅の狭い小刻み歩行となります。そして歩き始めの一歩が出にくくなる一方で、いったん歩き出すと今度は停止をしたり、方向転換することがうまくできなくなり、前方に突進していく「突進現象」が見られるようになってきます。
今回はここまでです。今回まででパーキンソン病の4大症状といわれる「振戦」、「筋固縮」、「寡動・無動」、「姿勢反射障害」についてお話ししました。
次回からはそれ以外の症状の「自律神経障害」や「精神症状」についてお話ししていきます。
パーキンソン病なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
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