パーキンソン病 その8 パーキンソン病が起こるしくみ
2016/04/21
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回まではパーキンソン病の症状についてお話ししました。
今回からは「パーキンソン病の起こるしくみ」についてお話ししていきます。
今回は、パーキンソン病の起こるしくみを説明するために、まずは人間の動作はどのように行われているかについてお話ししていきます。
さて、パーキンソン病では、筋肉に異常はないのに、日常のなにげない動作をすることが困難になり、最終的にはほとんど動くことができなくなっていきます。
人間の脳内では、いろいろな働きを持つ神経細胞がからみ合っています。それらが五感(目、耳、鼻、舌、皮膚の5つの感覚器官)を介して得られた情報をキャッチして、すでに記憶されている情報と照らし合わせたうえで、神経伝達物質を介して筋肉に指令を伝え、私たちは目的に応じた動作をすることができるのです。
大脳の中央部には線条体(せんじょうたい)といって、体を動かすときに、どの筋肉をどのように動かしたらいいかという命令を下す発信基地があります。つまり、私たちが無意識のうちに日常的に行っているなにげない動作は、線条体からの指令によってなされているわけです。
人の体が思ったように動くためには、動かそうとする力と止めようとする力の微妙なバランスが必要です。線条体では体を動かそうとするドーパミンという物質と、体の動きをおさえようとするアセチルコリンという物質の割合によって、そのバランスをコントロールしています。
今回はここまでです。次回は今回のお話しを踏まえた上で、パーキンソン病の起こるしくみそのもののお話しをしていきます。
パーキンソン病なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
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