パーキンソン病 その12 パーキンソン病とよく似た病気
2016/04/26
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回までは、「パーキンソン病が起こるしくみ」についてお話ししました。
今回は「パーキンソン病とよく似た病気」についてお話ししていきます。
さて、パーキンソン病とよく似た病気に、パーキンソン症候群があります。
パーキンソン病では、黒質の変性による線条体のドーパミン不足から神経系の指令がうまく伝わらなくなり、さまざまな運動障害が現れます。
しかし、パーキンソニズム(パーキンソン病の症状)は、ほかの原因で線条体や線条体からの神経経路が障害を受けた場合にも出現することがあり、それらはパーキンソン症候群と呼んで区別されています。
パーキンソン症候群の主な病気は、脳動脈硬化症、脳梗塞、脳腫瘍、脳炎、脊髄小脳変性症などです。このほか脳のけがや有害物質による中毒、ある種の薬(抗精神薬のメジャートランキライザー、吐き気をおさえるメトクロプラミド、抗潰瘍薬のスルピリドなど)によって、パーキンソニズムが引き起こされる場合もあります。
パーキンソン病とパーキンソン症候群では治療方法が異なります。パーキンソン症候群では、パーキンソン病の治療薬(抗パーキンソン病薬)がほとんど効かないばかりか、パーキンソン病薬を使うことで、かえって症状が悪化したり、副作用が出たりする場合があります。また、病状の進行も明らかに異なり、パーキンソン病と思われる症状が出たときには、必ずこうした病気の有無を確認する必要があります。
今回はここまでです。次回は「パーキンソン病の診断と重症度」についてお話しします。
パーキンソン病なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
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