パーキンソン病 その13 パーキンソン病の診断と重症度
2016/04/28
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は、「パーキンソン病とよく似た病気」についてお話ししました。
今回は「パーキンソン病の診断と重症度」についてお話ししていきます。
さて、パーキンソン病は、患者さんの自覚症状や神経所見などから総合的に判断し、診断されます。パーキンソン病の本質である黒質の異常やレヴィ小体の出現は血液検査や尿検査、CT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴映像法)などの画像検査で発見することはできません。しかし、前回お話ししたパーキンソン症候群との判別のため、これらの一連の検査が必要になります。
その結果、ほかに考えられる病気が見つからなかった場合に、はじめてパーキンソン病との診断が下ることになるわけです。
その要点をまとめると、以下のようになります。
1.四大症状(安静時振戦、筋固縮、寡動・無動、姿勢反射障害)のうち少なくとも二つが存在する
2.頭部CTまたはMRI所見に原則として明らかな異常が認められない
3.感染、薬物などによるパーキンソン症候群を除外できる
4.L-ドーパ製剤またはドーパミンアゴニストによって明らかな症状の改善が認められる
また、パーキンソン病の場合、進行の速度は患者さんによって異なりますが、進行にともなって出てくる症状にはほぼ一定の順序があります。
その症状の進行度合いに基づきパーキンソン病の重症度を分類したものに「ヤールの重症度分類(Ⅰ〜Ⅴ度)があります。パーキンソン病は厚生労働省の特定疾患の一つでもあり、この分類でⅢ度以上になると医療費の補助が受けられます。
今回はここまでです。次回は「パーキンソン病の診断と重症度」の中でもヤールの重症度分類についてお話しします。
パーキンソン病なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
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