パーキンソン病 その18 ドーパミンアゴニスト
2016/05/09
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は、「パーキンソン病の薬物治療」の中の抗パーキンソン病薬の種類と特徴についてお話ししました。
今回も引き続き、「パーキンソン病の薬物治療」の中の抗パーキンソン病薬の種類と特徴についてお話ししていきます。
さて、前回以下の六種類の薬を紹介しました。
1. L-ドーパ製剤
2. ドーパミンアゴニスト(ドーパミン受容体刺激薬
3. 塩酸セレギリン(MAO-B阻害薬)
4. 塩酸アマンタジン(ドーパミン放出促進剤)
5. 抗コリン剤
6. ドロキシドーパ(ノルアドレナリン補充薬)
前回は1のL-ドーパについてお話ししましたので、今回は2のドーパミンアゴニストについてお話ししていきます。
ドーパミンアゴニストとは、脳内でドーパミンを受け止める場所(受容体)を刺激する薬です。これにより脳内のドーパミンは減っても、ドーパミンが分泌されたのと同様の反応が起こるため、症状は軽減します。
一般にL-ドーパに比べて効果自体は弱いのですが、持続時間が長いため、L-ドーパの補助薬として併用されることが多いようです。パーキンソン病の治療をL-ドーパではなく、ドーパミンアゴニストで開始した場合には、長期レボドパ投与症候群の出現が遅れるとの報告もあります。
現在使用されているドーパミンアゴニストにはブロモクリプチン、ペルゴリド、カベルゴリンの三種類があり、さらに現在試験段階にあるものもあります。いずれもL-ドーパ同様、数年間使用すると効果が弱まることが多いのですが、その場合は種類を替えて試すことが可能になります。
なお、ドーパミンアゴニストでは使い始めの段階で約半数の人に消化器系の副作用が現れ、我慢できないときには一時的に制吐剤(吐き気をおさえる薬)が処方されます。このほか起立性低血圧や幻覚・錯乱などの精神症状が副作用としてあげられます。
今回はここまでです。次回も引き続きパーキンソン病の薬物治療についてお話ししていきます。
パーキンソン病なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
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