脳卒中とリハビリテーション その9 運動麻痺の特徴ー連合反応
2016/06/14
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は、「運動麻痺の特徴」の中でも共同運動についてお話ししました。
今回は「運動麻痺の特徴」の中でも連合反応についてお話ししていきます。
さて、無理にからだを動かそうとして過剰に努力すると一部の筋肉を動かそうとしても、同時にさまざまな筋肉も動いてしまう反応が出ることが多く、これは連合反応とよばれます。
一方の手足に力を入れると反対側の手足を動かす脳の興奮性も高まることが一因であると考えられています。よいほうの手足の力を入れすぎたり、バランスを崩さないように踏ん張りすぎたりすると麻痺した手足の連合反応も強く出ます。よいほうをリラックスさせることが、麻痺した手足をうまく動かすために大切なことであるわけです。
ここで重要なことは、正確にある運動を起こすためには、その筋肉が縮むだけではなく、同時に他の筋肉が緩む必要がある点です。たとえば指を曲げて何かをつかむためには、指を曲げる筋肉が収縮すると同時に、指を伸ばす筋肉がゆるむ必要があります。またこのとき、腕や胴体はその運動を支えるために安定していることが大切です。ものをつかもうとしたとき姿勢が崩れたり、肘が曲がってしまったのでは、うまくものがつかめません。動作をうまくおこなうには単に力があればよいわけではなく、目的にあった筋肉の収縮と弛緩のパターンをつくり出す必要があるのです。
今回はここまでです。次回は「脳卒中直後の機能回復」についてお話ししていきます。
脳梗塞、脳卒中、片麻痺なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
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