脳卒中とリハビリテーション その36 リハビリテーション病院における検査
2016/08/13
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は、「脳卒中の症状と入院生活」についてお話ししました。
今回は、「リハビリテーション病院における検査」についてお話ししていきます。
さて、リハビリテーション病院では、現在の脳の状態の検査のほか、脳卒中そのものや既往症から引き起こされる合併症がないか、そしてそれはリハビリテーションに支障がないか判断しなければなりません。糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満などといった脳卒中の引き金になるかもしれない生活習慣病の症状があるかどうかも調べます。また心エコー(心臓を超音波を用いて視覚的に診る検査)や冠動脈エコー(冠動脈を超音波検査で視覚的に診る検査)で心臓血管系の評価をします。網膜のどうみゃ買うは脳にある細い動脈と性質が同じなので、眼底検査で網膜の動脈硬化の程度を調べて、実際に見ることのできない脳の細い血管の状態を推し量ります。
脳卒中になってから臥床(がしょう)がちになってしまい、重力に逆らうような姿勢ーたとえば座ったり立ったりーをしていないと、麻痺した手足のほかにも全身の筋力や、運動に対する心臓や呼吸の耐容量が低下してしまっています。リハビリテーションを始め、進行させていく過程で、からだに負担がかかっていないか注意深くチェックしていきます。これらの全身の評価も脳機能の快復をどのように助けていくかを考えるうえで、欠くことのできないものなのです。
脳の検査は病変がどこにあるのかみる検査と、働き(機能)をみる検査にわかれます。CTやMRIといった画像診断技術を使って脳の中の障害部位を特定し、病気の診断と患者さんに起こっている症状との関連付けをします。脳は障害を受けた部位や大きさによって、症状やその後の回復の仕方が異なるからです。一般的には病変が大きいほど、症状が重く、回復も遅れてくる傾向がありますが、個人差が大きいのも特徴です。
今回はここまでです。次回は「リハビリテーション病院における機能検査」というテーマでお話ししていきます。
脳梗塞、脳卒中、片麻痺なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
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