クモ膜下出血 その2 クモ膜下出血が起こるとどうなる?
2016/11/28
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回は「クモ膜下出血」とはどんな病気についてお話ししました。
今回は「クモ膜下出血が起こるとどうなる?」というテーマでお話していきます・
さて、それでは、「クモ膜下出血」が起こるとどうなるのでしょうか?
動脈瘤には、太い動脈から動脈血が流れてきているため、破裂と同時に多量の血液がクモ膜下腔に急激に広がります。
前回お話ししたように、脳は脳脊髄液によって一定の圧に保たれていますから、そこに多量の血液が流入すれば、脳内の圧が異常に高くなってしまいます。時間が経過する共に脳は水分を含んで腫れ、脳内の圧はさらに高くなり、脳内の血管は圧力に逆らって十分な血液を脳に供給することが難しくなります。
こうなると脳の様々な機能は正常に働かなくなってきます。意識が悪くなって昏睡状態に陥ったり、呼吸が不規則になるなどの症状が起こり、さらに、脳内の圧力が増せば増すほど脳は損傷していき、最悪の場合には瞳孔が開き、やがて呼吸が停止してしまいます。
「クモ膜下出血」になると、まずはこのような初期の脳損傷が起こり、ついで再出血や脳血管のれい縮(けいれんして収縮すること)によって命の危険が高まります。
加えて手術時の合併症のリスクもないとはいえません。いったん「クモ膜下出血」になると死亡率は30〜40%、再出血を起こせば50%にも及ぶといわれ、たとえ命が助かったとしても、植物状態になったり、マヒや失語といった後遺症に悩むケースも多く見られます。
なお、再出血は1回めの出血(脳動脈瘤の破裂)を起こした同日に起こることが最も多いため、発作が見られたらすぐさま病院に行き、治療を受けることが何よりも大切です。
今回はここまでです。次回は「クモ膜下出血の発症リスク」というテーマでお話していきます。
脳梗塞、脳出血、片麻痺なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
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