鍼灸による腰痛治療
2016/12/20
腰痛に悩む人にとって、鍼灸による治療は選択肢の一つと言えるでしょう。そもそも腰痛において腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの理由の特定できるものの他に、慢性腰痛やぎっくり腰などの筋肉の緊張によって起こるということしか分かっていないものがあります。割合としては後者の方が圧倒的に多いとされています。
鍼灸による腰痛治療について
まずは筋筋膜性腰痛と呼ばれる、一般的なぎっくり腰の場合についてです。 これは普段使わない筋肉に突然大きな負荷をかけたり、腰を強くひねった際に起こります。 鍼灸による治療が特に適していると言われている腰痛の一つで、まず触診により痛みのポイントを探し、鍼を刺し入れて行くのが一般的です。
また体内に鍼を刺し入れている状態のまま数十分放置する置鍼という方法をとることもあります。 さらに別の手法としては患部に鍼を介して、低周波パルスによる刺激を与えるという治療も行われています。 このようにすることで筋肉を温めることができ、血流を改善させることができるのです。 温灸を施すことも効果の期待できる治療です。
大腰筋が緊張している場合についての治療
大腰筋とは皮膚の表面から5〜10cm程度内側にある深い層の筋肉のことで、ここの緊張によって日常的な様々な動作によって腰痛を起こすきっかけになります。 例えばただ立っているときや、体を椅子に沈めるように座ったときなどです。
また体を後ろにそらしたり、腰を伸ばしたとき、また仰向けで寝ているときなどにも腰痛を感じることがあります。 通常の鍼では届かないところにある筋肉なので、長い鍼を用いて治療することになります。 しかし腰部脊柱から大腿骨の小転子と呼ばれる骨のあたりまでこの筋肉は繋がっているので、未熟な施術者ではポイントをうまく見極めることが難しいとされています。 治療を行う際には熟練した施術者に頼むことが望ましいでしょう。
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