不妊と栄養 その25「ママになるために必要な栄養素ーコレステロール」
2017/08/21
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院です。
前回は「ママになるために必要な栄養素ービタミンA」というテーマでお話しました。
今回は「ママになるために必要な栄養素ーコレステロール」というテーマでお話していきます。
さて、コレステロールは多すぎると心筋梗塞や動脈硬化の原因になります。そのためスーパーでは低コレステロールを売りにした商品がズラリと並んでいます。しかし、コレステロールは、細胞の膜や女性ホルモンなどの性ホルモンの成分になるので、多すぎるのと同様に少なすぎるのも問題なのです。
コレステロールの材料となるたんぱく質(肉・魚・卵など)をまったくとらないでいると、女性ホルモンの量が減ってしまい、結果、妊娠を遠ざけることにもなりかねません。実際に赤ちゃんができないと悩んでいる人の多くは、コレステロール値が低い傾向にあります。そして、低コレステロールが改善されると妊娠するケースが多いのです。
食物から体に吸収されるコレステロールは、20%程度。あとの80%は、肝臓で合成されています。肝臓にはコレステロール合成の調節機能があり、食事からの摂取量が多いと、肝臓での合成量が減るようにうまくバランスをとっています。
コレステロールは脂質なので、血液には溶けないため、たんぱく質と結合した形で血流に乗って体内を移動し、体の各組織に運ばれます。組織へ運ばれるものをLDLと呼び、反対に過剰になって組織から回収されるものがHDLで、どちらも大切な成分です。
女性ホルモンのためには、食事のコレステロール量を気にし過ぎるより、肉や魚、卵などからたんぱく質をしっかりとることが大切です。
今回はここまでです。次回は「おなかの赤ちゃんによくない食べもの・嗜好品」というテーマでお話していきます。
「妊娠率」61.7% アンチエイジング不妊鍼灸の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭針療法 YNSA学会 評議員)
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