脳梗塞③
2018/08/20
脳梗塞は突然起こるもの、というイメージがあるかもしれませんが、予兆というのがあります。
脳梗塞の予兆は、一過性脳虚血発作(TIA)といって、短くて数分、長くても30分程度で症状が治まってしまいます。
そのため「ちょっと調子が悪いのかな」という感じで放っておいてしまいがちなのですが、一過性脳虚血発作が起こると約5%から20%の人に脳梗塞が発症すると言われています。
また、脳梗塞になる半数の人は、一過性脳虚血発作が起きてから48時間以内に発症していますし、約3割の人は3ヶ月以内に発症するというデータもあるので、予兆には十分注意をしなくてはいけません。
一過性脳虚血発作の症状はいろいろありますが、急に言葉が出なくなる失語症やろれつが回らなくなってしまう構音障害が代表的な初期症状になります。
また、何も原因がないのに顔が歪む片側顔面麻痺、片方の視力が急激に低下する一過性黑内障や視界の半分が見えなくなるという症状もあります。
他にも両手を持ち上げようとしても片腕だけ上がらない、といった症状も予兆として挙げられます。
このような異変が起きた場合は、一過性脳虚血発作の可能性があります。
脳梗塞の予兆や初期症状というのは、脳血管が血栓によって一時的に詰まることで起こります。
完全に詰まった状態ではないため、数分で症状が治まるのですが、例えすぐに症状が治まったとしても、脳血管が詰まりやすくなっているかもしれないので医療機関で診察を受けるようにしましょう。
脳梗塞でお悩みなら、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
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