脳梗塞⑤種類について
2021/04/15
③心原性脳塞栓症(脳塞栓症の一種)
心臓内の血栓が血流に乗って脳に運ばれ、脳内の太い血管や複数の血管を閉塞させ起こる「心原性脳塞栓症」は他の血栓症と異なり、急激な発症、発症直後の神経症状の完成や失語、失行、失認などいわゆる高次脳機能障害を伴うことが多く重篤な脳梗塞となることが多いことが特徴です。発症3時間以内に治療を開始できれば、閉塞血管の再開通が望める場合があります。それを過ぎた場合は病巣周囲のむくみをとりのぞき、細血管の血流を確保して、周りの組織を保護する治療が行われます。
通常心臓は一定のリズムでうっているため血液はよどみなく流れます。この状態で血液の固まり(塞栓)ができることはありません。しかし心房細動と呼ばれる不整脈があると一定のリズムでうたないために心臓の中で血液が一瞬止まりよどんだ状態になります。もともと血液は固まる要素を持っているので心臓のなかで血液の固まり(塞栓)ができて血液の流れに乗り脳血管に飛んで血管をつめてしまうものです。いきなり血管がつまるため症状は突然に起こります。また太い脳血管がつまることが多いので症状も重い場合が多いと言えます。有名なのが、元巨人軍の長島茂雄さんをおそった脳梗塞がこれにあたります。
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