パーキンソン病⑥原因について
2021/07/10
私たちの体は、大脳皮質からの指令が筋肉に伝わることによって動いています。この大脳皮質の指令を調節し、体の動きをスムーズにしているのがドーパミンです。 パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドーパミン神経細胞がこわれて、作られるドーパミンが減ることによって発症します。
ドーパミンが減ると、体が動きにくくなったり、ふるえが起こりやすくなったりします。ドーパミン神経細胞は、年齢とともに自然に減っていきますが、パーキンソン病の患者さんの場合は、健康な人に比べてより速いスピードで減っていきます。
ドーパミン細胞が急激に減っていく理由はわかっていませんが、パーキンソン病の発症にはドパミン細胞の中でαシヌクレインというタンパク質が凝集することに関連していると考えられています。食事や職業、住んでいる地域など、原因となる特別な理由はありません。また、稀に家族性に発症し、その遺伝子が特定される場合もありますが、患者さんのほとんどは孤発性であり、遺伝性を示しません。
高齢になるほどパーキンソン病を発症する割合が増えますが、40歳以下で発症することもあり若年性パーキンソン病と呼んでいます。なお、患者さんの数は10万人に100人~150人くらいですが、60歳以上では10万人に約1,000人と多くなっています。
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