パーキンソン病の嗅覚伝導路の障害について 大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院
2016/02/02
パーキンソン病の嗅覚については嗅球の病理変化との関連が指摘されてきましたが、最近嗅球に加えて中枢の嗅覚伝導路に生じた病理変化もPDの嗅覚障害に影響を与えている可能性が示唆されています。嗅覚伝導路に属する構造はPDにおけるαーsynuclein(家族性パーキンソン病の原因遺伝として同定され、そのタンパク質が繊維化・凝集して形成されるレビー小体【Lewy Body】はパーキンソン病の病態形成に深く関連していると考えられている)病理変化の好発部位であり、なかでも扁桃体(大脳辺縁系の一部で側頭葉内側の奥に存在し、情動反応の処理と記憶において重要な役割をもつことが知られている)では早期から比較的高頻度に強い神経変性を認めることが最近の病理研究や画像検査を用いた研究によって示されています。嗅覚障害を伴うPD患者では、広範囲な脳糖代謝異常を呈しやすいこと、さらに扁桃体を含む脳代謝ネットワーク異常が簡便な嗅覚検査OSIT-Jスコアと有意に相関することを明らかにしました。すなわち、PDにおける嗅覚障害は嗅球のみの障害では説明できず、梨状皮質や扁桃体を中心とした中枢伝導路の機能障害を伴う嗅覚認知の障害であるということができます。
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