パーキンソン病 その6 パーキンソン病の症状「自律神経障害」
2016/04/18
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回はパーキンソン病の症状の中でも「姿勢反射障害」ー姿勢の異常ーついてお話ししました。
今回は「自律神経障害」についてお話ししていきます。
さて、私達の内臓諸器官は、自律神経によって無意識のうちに調節されています。パーキンソン病ではこの自律神経の働きが障害され、全身にさまざまな症状が出てきます。
その代表的な症状のひとつが、胃腸の働きの低下にともなう便秘です。パーキンソン病の患者さんのほとんどが頑固な便秘を抱え、苦しんでいるといってもよいでしょう。治療薬として抗コリン薬を服用している場合、その副作用として便秘が生じることもあります。
起立性低血圧もよく見られる症状です。私たちが立ち上がるとき、自律神経は足の血管を自動的に収縮させて、脳の血圧が低くならないように調整しています。パーキンソン病の患者さんの場合、そうした血圧の自動的な調整がうまくいかなくなるため、立ち上がった瞬間に血圧が急激に低下し、立ちくらみを起こすわけです。
また、パーキンソン病になると一般的に血圧が下がり、高血圧だった人は正常値を示すようになります。
このほか尿ができらない排尿困難や頻尿、尿失禁などの排尿障害も、比較的よく見られる症状です。体温の調節障害によって、手足は冷えやすくなり、足にむくみが出ることもあります。また、体は汗をかかなくなる一方で、顔からはひどく汗が出て、脂ぎった脂顔になります。
今回はここまでです。次回はパーキンソン病の「精神症状」についてお話ししていきます。
パーキンソン病なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
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