パーキンソン病 その4 パーキンソン病の症状「筋固縮」と「寡動・無動」
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
前回はパーキンソン病の症状の中でも「振戦」ー手足のふるえーについてお話ししました。
今回は「筋固縮」ー筋肉のこわばりーと「寡動・無動」ー動きが鈍くなるーについてお話ししていきます。
さて、まずは「筋固縮」からお話ししていきます。
通常は手足の力を抜いた状態で関節を曲げ伸ばししても、何の抵抗もありません。しかし、医師がパーキンソン病の患者さんの手足を持って関節を伸ばそうとすると、筋肉の緊張が強く感じられ、カクンカクンという断続的な抵抗が感じられます。
これがパーキンソン病の筋固縮の特徴です。歯車がかみ合って回転するときの感じに似ていることから「歯車現象」とも呼ばれています。なお、筋固縮はパーキンソン病の比較的初期から現れる症状で、手足の関節のほかに、首の関節でもよく認められています。
続いて「寡動・無動」についてお話ししていきます。
筋固縮にともなって体の動きが鈍くなり、俊敏な動作ができなくなっていきます。何かしようとしてもすぐには動けず、動き出すまでに時間がかかり、動作全体もゆっくりになって、やがて動きそのものがなくなっていくのです。また、いくつかの動作を組み合わせて行うことも苦手になります。
このほか寡動・無動の症状には、歩行開始時に最初の1歩が踏み出せなくなる「すくみ足」、表情が乏しくなってまばたきの回数が少なくなる「仮面様顔貌」、低い声でボソボソとした話し方になる「単調言語」、意思を伝えるときに身ぶり手振りのなくなる「同時運動の喪失」、書く文字が小さくなる「小字症」などがあります。
さらに進行すると、物を飲み込むことが困難になってよだれが出たり、寝返りも打てなくなっていきます。
今回はここまでです。次回はパーキンソン病の症状の「姿勢反射障害」ー姿勢の異常ーについてお話ししていきます。
パーキンソン病なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
〒557-0014 大阪市西成区天下茶屋2-21-10
TEL&FAX 06-6659-0207 Email: mail@ynsa-japan.com
こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
今回はパーキンソン病の症状の中でも「振戦」ー手足のふるえーについてお話ししていきます。
さて、ふるえはパーキンソン病でなくても起こります。たとえば、寒いときや緊張したときなどにふるえがくることはよくありますし、本態性振戦という原因不明でふるえが起こる病気もあります。またバセドー病に代表される甲状腺機能亢進症(のどの部分にあるホルモン分泌器官の働きが活発になりすぎる病気)などで、ふるえが生じることもあります。
これらに対し、パーキンソン病のふるえは安静時振戦といって、力を抜いてじっとしているときにふるえが起こり、ふるえを意識したり、体を動かしたりすると軽減するのが特徴です。ふるえは横になっていても起こりますが、眠ると止まります。
また、パーキンソン病のふるえは、1秒間に5回前後と比較的ゆっくりで、最初は片方の手足に現れ、反対側に広がっていきます。その際、手の指は丸薬を丸めているような独特の動きをします。
多くの場合、字を書くなど細かい作業をするときに不自由を感じるようになって、ふるえを自覚するようになりますが、なかには他人に指摘されて初めて気づいたという人も少なくありません。緊張するとふるえがひどくなることもあります。
振戦が強くなると、コップを持っていてもガタガタふるえたり、唇や下あごがふるえるようになったりします。
本日はここまでです。次回はパーキンソン病の症状の「筋固縮」「寡動・無動」についてお話ししていきます。
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今回からは何回かに分けてパーキンソン病の症状についてお話ししていきます。
さて、パーキンソン病には「振戦(しんせん)」とよばれるふるえ、筋肉が固くなってこわばる「筋固縮(きんこしゅく)」、動作が緩慢になり俊敏な動きができなくなる「寡動・無動(かどう・むどう)」、体のバランスがとれずに転倒しやすくなる「姿勢反射障害(しせいはんしゃしょうがい)の四大症状があります。これらは特徴的で、パーキンソン病の診断において重要な指標になります。
このほかパーキンソン病の患者さんによく見られる症状には、便秘に代表される自律神経症状、うつなどの精神症状があり、四大症状を含めたこれらの症状を「パーキンソニズム」と呼んでいます。
今回はちょっと短いのですがここまでです。
次回からは症状別にその特徴を紹介していきます。
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今日からパーキンソン病についてお話ししていきます。
そこで、ます今回は「パーキンソン病」という病気とはどういうものかについてお話ししていきます。
パーキンソン病は、脳の神経細胞の一部が変性し、体が思うように動かなくなっていく進行性の病気です。1817年にイギリスのジェームズ・パーキンソン医師が初めて報告したので、パーキンソン病といわれるようになりました。
20〜40歳代で発症する若年性パーキンソン病もありますが、多くは50〜60歳代の中年期から初老期にかけて発症します。現在の日本での発症率は1000人に1人、65歳以上で500人に1人と推定されており、最も発症頻度の高い神経の難病として知られています。この比率に男女差はありません。
発症の原因はまだ解明されていませんが、高齢化にともなって増加していることから、脳の老化にまつわる病気の1つと考えられ、今後高齢化が進むに連れて、パーキンソン病の患者さんもいっそう増えることが予想されています。
パーキンソン病の病状は年単位でゆっくりと進行していきますが、そのスピードには個人差があります。人によっては発症後、10年以上ほとんど進行しないケースがある一方で、数年のうちに動けなくなっていくケースもあります。
最近では有効な治療薬がいろいろ開発されて、症状を改善させたり、進行を遅らせたりすることが可能になってきました。しかし、それらの薬では神経細胞の変性そのものを止めることはできません。平均的には、治療開始後5〜10年のうちに薬の効きが悪くなり、10年以上で徐々に介助が必要になってくるケースが多いようです。
今回はここまでです。次回はパーキンソン病の症状についてお話ししていきます。
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今回は「栄養状態チェック」というテーマでお話します。
今回は、あなたの体質や生活習慣から、足りない栄養素がわかるチェックリストを紹介します。
以下のAからEまでの項目で該当するものに◯をつけてください。(複数回答可)
Aの項目
1 自分の月経周期がわからない
2 月経量が少なく、1〜3日で終わってしまう
3 月経量が多く、血のかたまりが混じることもある
4 月経周期が短い(24日以内)
5 月経周期が長い(39日以上)
6 間隔が一定でなく、年に数回しか月経がない
7 月経開始と同時か、その直前から下腹部痛、腰痛などの症状がある
8 月経の始まる前からイライラしたり、頭痛などの症状が出て、月経が始まると消える
Bの項目
1 ダイエットや健康のために、肉や魚の食べる量を控えている
2 過度な食事制限をしている
3 ダイエットをしていて、やせている(BMI18以下)
4 食が細いためにやせている(体重40kg以下)
5 スーパーやコンビニ、あるいは外食時にメニューを選ぶ時、カロリー正二をチェックする
6 インスタント食品やファストフードをよく食べる
7 丼物だけ、ラーメンだけなど食事を単品ですませてしまう
8 太っている(BMI25以上)
※BMIの計算方法
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI
例 体重52kg 身長155cmの方の場合
52÷1.55÷1.55=21.6 BMIは21.6
Cの項目
1 冷え性で、寒さに敏感だ
2 頭痛や肩こりに悩まされる
3 貧血気味だ
4 便秘がちあるいは下痢気味だ
5 めまいや立ちくらみを感じるときがある
6 食欲があまりない
7 睡眠不足になりやすい
8 階段をのぼると息切れしたり、疲れがとれにくい
Dの項目
1 オフィスや家庭の人間関係に悩んでいる
2 風邪をひきやすい
3 いつも疲れている
4 環境や気温の変化に弱い
5 ストレス解消のため、甘いものを食べることが多い
6 お酒をよく飲む
7 たばこを吸っている
8 ランニングや筋トレなど、ストイックなスポーツが好きだ
Eの項目
1 朝は忙しいので、朝食はほとんど食べない
2 ごはんやパン、麺類などで食事をすませることが多い
3 おなかがすくとイライラし、満腹になると眠くなる
4 食事の時間がバラバラで、食べたり、食べなかったりする
5 チョコレート、あめ、クッキーなどのおやつをよく食べる
6 ジュースやスポーツドリンクなどの清涼飲料水をよく飲む
7 食事をしても、すぐにおなかがすく
8 甘いものを食べると落ち着く
診断結果
Aの項目に2つ以上、◯がついた人→月経不順タイプ
Bの項目に2つ以上、◯がついた人→低栄養タイプ
Cの項目に2つ以上、◯がついた人→体調不良タイプ
Dの項目に3つ以上、◯がついた人→ストレスタイプ
Dの項目に3つ以上、◯がついた人→低血糖タイプ
※ 複数該当する場合は、それぞれのタイプを参照してください。
皆さんはどれに当てはまりましたか?
次回からはそれぞれのタイプについてお話していきます。
次回は「月経不順タイプ」についてお話していきます。
「妊娠率」61.7% アンチエイジング不妊鍼灸の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
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こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院です。
前回は「体調不良タイプの対策」というテーマでお話しました。
今回は「ストレスタイプ」についてお話します。
さて、ストレスというと、オフィスでの人間関係や環境の変化などによる精神的なダメージと思われがちです。しかし、日常生活の何気ないことがストレスになっている場合も。例えば、暑かったり、寒かったりという気温の変化も体にとってはストレスです。風邪などウイルスの感染などで体調を崩すことも体にとってはストレスとなります。また、喫煙や飲酒、甘いものの過剰摂取、激しい運動・・・などもストレスなのです。
喫煙や飲酒は、体に悪いとわかっていながら、ストレス解消のために手放せない人が多いのではないでしょうか。食べることで憂さを晴らしたり、スポーツで汗を流すことで、気持ちを切り替える人もいるでしょう。精神的ストレス解消のためにしていることが、身体的ストレスの元になるなんて、なんて皮肉なことでしょう。
ストレスと深くかかわっているのが、活性酸素です。私たちの体内には、老化や免疫低下、多くの病気の原因といわれているフリーラジカルという不安定な物質があります。これが体内をめぐることで、健康な細胞を傷つけ、酸化が起こります。酸化は「サビ」ともいわれています。このフリーラジカルの発生源が、活性酸素なのです。
精神的なストレスやお酒やたばこ、甘いものの過剰摂取、激しい運動は、フリーラジカルの発生源である活性酸素を増やすといわれています。その増えた活性酸素は発育途中の卵子をサビさせ、妊娠を遠ざけます。
精神的なストレスを減らすのは大変かもしれませんが、食習慣や生活習慣は努力すれば改善できます。生活を見直して、ストレスの原因をできるだけ取り除きましょう。
今回はここまでです。次回は「ストレスタイプの対策」についてお話していきます。
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前回は「ストレスタイプの対策」というテーマでお話しました。
今回は「低血糖タイプ」についてお話します。
さて、ごはんやパン、麺類といった主食、お菓子やジュースなどの甘いものには、たくさんの糖質が含まれています。こういった食べ物が多い食生活をしている人は、低血糖症の心配があります。
低血糖症とは、血糖値の調節がうまくいかず、安定した血糖値の変化が保てない状態のこと。あまり聞き慣れないかもしれませんが、低血糖症は甘いものや白米、パンといった糖質が高いものを過剰に摂取することで、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が急激に上がることに起因して起こるもので、血糖値が低い(下がる)ことではありません。
ここで、糖質と血糖値の関係について説明しましょう。糖質は体に吸収されるのが速いため、食べると急激に血糖値が上昇します。すると、体は正常値に戻そうとすい臓からインスリンを分泌し、血糖値を下げようとします。ここまでは体の正常な機能です。しかし、糖質を多くとる生活が長く続くと、すい臓がうまく機能しなくなり、甘いものを少し食べただけでもインスリンを大量に分泌するなどして、急激に血糖値が上下を繰り返すなど、調節がうまくできなくなり、その結果、自律神経も乱れてきます。これが低血糖症です。
低血糖の状態になると、脳も栄養不足になってしまいます。空腹になるとイライラしたり、食後に眠くなったりするのも、実は低血糖の症状。これは、脳の栄養分であるブドウ糖が安定しないことが影響しているのです。
そして、低血糖によるインスリンの過剰分泌は、排卵障害の重大な原因にもなり、子宮内膜症の発症や進展が促されることもわかっています。妊娠を望む人は、糖質の過剰摂取をやめましょう。
今回はここまでです。次回は「低血糖タイプの対策」についてお話していきます。
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こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院です。
前回は「ママになるために必要な栄養素ー亜鉛」というテーマでお話しました。
今回は「ママになるために必要な栄養素ーカルシウム」というテーマでお話していきます。
さて、妊娠前の女性に必要な最低限のカルシウム量は1日650mgです。しかし、妊娠するとおなかの赤ちゃんは胎盤を通して母体から30gものカルシウムをもらって骨や歯をつくります。そして、生まれた後の赤ちゃんは、授乳を通して毎日210mgのカルシウムをママからもらっています。ですから、ママがカルシウム不足にならないためには、妊娠中には1日900mg、授乳中には1100mgはとる必要があるのです。
カルシウムは、約99%が骨や歯の硬い組織に存在していますが、残りの1%は血液や筋肉、神経などに分布しています。そのためカルシウムが不足すると、自律神経の調整、筋肉や毛細血管の収縮、弛緩にも影響を与えます。妊娠中に足がつったり、けいれんしたりする人がいますが、これはカルシウムの欠乏症状と思われます。また、「イライラはカルシウム不足」といわれるように、メンタル面にも影響を与えることも考えられます。
このように、産前産後ともに重要なカルシウムですが、吸収率が食品によって大きな差があり、牛乳・乳製品は約40%、小魚は約30%、青菜は約20%弱とされています。
牛乳中のカルシウムは、吸収率が高い上、1回の摂取量も多く、効率よくとれる、おすすめのカルシウム源です。牛乳と比べて吸収率の低い小松菜などの場合は、カルシウムの吸収を促進させる栄養素と一緒にとりましょう。酢やレモン、りんごに含まれるクエン酸、鮭やいわしに含まれるビタミンD、ナッツや玄米に含まれるマグネシウムなどがその代表格です。
今回はここまでです。次回は「ママになるために必要な栄養素ービタミンB群」というテーマでお話していきます。
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こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院です。
前回は「ママになるために必要な栄養素ーカルシウム」というテーマでお話しました。
今回は「ママになるために必要な栄養素ービタミンB群」というテーマでお話していきます。
さて、人が生きていくために必要なエネルギーの原材料は、たんぱく質、糖質、脂質。これらはそのまま体の一部となるのではなく、体内で消化・吸収されることでエネルギーとして使われます。この代謝活動に欠かせないのが、ビタミンB群。なかでも妊娠にかかわる栄養素として注目すべきは、葉酸とビタミンB12、ビオチン、ビタミンB6です。
葉酸
葉酸には赤ちゃんの脳の発育を助けたり、神経をつくる働きがあります。赤ちゃんの脳の神経は、妊娠6週目までにほぼ出来上がります。6週目とは、妊娠1ヶ月半ごろ。まだ妊娠に気づいていない人も多い頃です。この時期に母体に葉酸欠乏があると、赤ちゃんの脳の発育に影響を与えることがあるのです。
また、葉酸欠乏は、神経管閉鎖障害のリスクも高めます。神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄が正常につくられないことで、二分脊髄や無脳症などの先天異常を起こすこともあります。
このように葉酸は、妊娠のごく初期の段階で必要な不可欠な栄養素なのです。ですから、妊娠が判明してからでなく妊娠を希望した時から積極的に葉酸を摂るようにしましょう。厚生労働省では、妊娠を望む女性に1日400μgの葉酸を摂ることをすすめています。葉酸の吸収を促すビタミンB12とセットで摂るようにするのが効果的です。
ビタミンB12
葉酸と一緒に摂ってほしいビタミンB12ですが、植物性食品にはほとんど含まれておらず、いろいろな動物性食品に含まれています。
動物性食品をきちんととっていれば、ビタミンB12不足になることはまずありません。しかし、卵、牛乳、乳製品もとらない徹底した菜食主義の場合は、ビタミンB12が不足してしまいます。野菜だけではなく、動物性食品も食べましょう。
ビオチン
ビオチンは、微量ですがさまざまな食品に含まれ、腸内細菌によってもつくられるため欠乏症は起こりにくいと考えられていましたが、欠乏するケースがあることがわかってきました。
動物実験の結果ですが、妊娠中にビオチンが欠乏すると奇形が起きるという報告があります。ビオチンをとりすぎることによる副作用はありませんから、とっておくに越したことはありません。
ビタミンB6
ビタミンB6は、たんぱく質や脂質を代謝する時に欠かせない栄養素です。
そればかりか、妊娠初期に起こるつわりにもビタミンB6は効果を発揮します。つわりの原因は諸説ありますが、たんぱく質のアミノ酸の一種トリプトファンの代謝異常が関係してると言われています。ビタミンB6はアミノ酸の代謝を正常にして、つわりを改善する効果があるのです。
つわりは早い人で妊娠2〜4ヶ月から起こってきますが、この時期は赤ちゃんの成長が著しいときです。ママがつわりで食べられなくなると赤ちゃんも栄養不足になってしまうこともありえます。予防のためにも、妊娠前からビタミンB6をとることをおすすめします。
今回はここまでです。次回は「ママになるために必要な栄養素ービタミンE」というテーマでお話していきます。
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前回は「ママになるために必要な栄養素ービタミンB群」というテーマでお話しました。
今回は「ママになるために必要な栄養素ービタミンE」というテーマでお話していきます。
さて、「妊娠ビタミン」とも呼ばれるビタミンEは排卵の促進、卵巣重量の増加などが期待でき、妊娠しやすい体をつくるためには欠かせない栄養素です。また、ビタミンEには、自律神経に働きかけてホルモンバランスを調整してくれる働きがありますから、生理痛や月経不順に悩む人におすすめの栄養素です。
さらに血行促進作用もあるため、女性に起こりがちな冷えやむくみなども解消し、妊娠しやすい体をつくるお手伝いをしてくれます。また、妊娠時には胎盤の血流を促進し、赤ちゃんに酸素や栄養が十分届くようには働きます。出産時には、赤ちゃんが産道を通るあいだの酸欠を予防する働きもあります。出産後は、ホルモン調節作用と乳腺の血流促進で、母乳の出をよくする効果も期待できます。
このようにビタミンEは、妊娠前から出産後までママと赤ちゃんをサポートしてくれる重要な栄養素なのです。
さらに注目すべきは、ビタミンEの強い抗酸化作用。女性ホルモンの材料となるコレステロールの酸化も、もちろん防いでくれます。
そんなビタミンEを体内で有効に使うために、Eと一緒にとってほしいのがビタミンCです。普通なら、活性酸素の除去に働いたビタミンEはその後効力を失いますが、ビタミンCがあると再び抗酸化力を取り戻すことができます。ビタミンCも意識してとりましょう。
今回はここまでです。次回は「ママになるために必要な栄養素ービタミンA」というテーマでお話していきます。
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