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パーキンソン病 その24 薬物療法の問題点

こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
 
前回は、「パーキンソン病標準治療の問題点」についてお話ししました。
今回も引き続き、「パーキンソン病標準治療の問題点」についてお話ししていきます。
 
さて、パーキンソン病の悪性症候群は薬の急な中止によって体のバランスがくずれ、出現してくる病態で、高熱、倦怠感、意識障害などの症状が現れます。とくに夏場など脱水状態にあるときに起こりやすく、手当が遅れると重篤となり、
後遺症が残るケースもあります。L-ドーパなどの抗パーキンソン病薬は、それだけ管理の難しい薬でもあるわけです。
 
近年では薬による病状のコントロールとともに、運動機能の回復・維持に役立つと、パーキンソン病にもリハビリテーション(運動訓練・機能訓練)の重要性がいわれるようになっています。
ただ、実際の医療の現場において、そのための指導がどこまで行われているかとなると疑問を感じざるをえません。病気が進行してからのリハビリは理学療法士の指導・介助がないと困難であり、体が動く段階でリハビリ指導を徹底させていくことが必要でしょう。
  
今回はここまでです。今回で一旦パーキンソン病のについてのテーマは終了させていただきます。
今まで、お読みくださりありがとうございました。
 
パーキンソン病なら大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法® YNSA®学会 評議員)
〒557-0014 大阪市西成区天下茶屋2-21-10
TEL&FAX 06-6659-0207 Email: mail@ynsa-japan.com

こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
 
前回は、「パーキンソン病の手術」についてお話ししました。
今回からは、「パーキンソン病標準治療の問題点」についてお話ししていきます。
 
さて、映画「レナードの朝」には、L-ドーパ製剤が医学会に登場した当初の様子が克明に描かれています。半昏睡状態にある嗜眠性(しみんせい)脳炎患者がL-ドーパの大量投与によって目覚め、人間としての活動を取り戻していくが、やがてジスキネジア(不随意運動)が生じ、これをおさえるために薬を増量した結果、再び昏睡状態に陥っていくという話です。
 
これと同じような経過を長い年月をかけてジワジワとたどることになるのが、L-ドーパの長期使用を強いられる現在のパーキンソン病の患者さんたちです。現在はできるだけ効果が長持ちするよう薬の処方も工夫されているものの、まだ試行錯誤の世界というのが正直なところでもあります。

薬物療法に頼りすぎているのが、現代パーキンソン病治療の最大の問題でもあるともいえますが、もし患者さん自身の判断で薬物治療を中断した場合には、今度は症状が悪化したり、悪性症候群という問題が生じてきたりします。
 
今回はここまでです。次回も引き続き「パーキンソン病標準治療の問題点」についてお話ししていきます。
 
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こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
 
前回までに、「パーキンソン病の薬物治療」の中でも抗パーキンソン病薬以外に使う薬についてお話ししました。
今回は、薬物治療ではなく、「パーキンソン病の手術」についてお話ししていきます。
 
さて、パーキンソン病で現在行われているのは、以下の二つの手術です。いずれも年齢制限はなく、これ以上進行すると社会生活が送れなくなる、生活全般で介助が必要となる少し手前で行われるのが一般的です。しかし、手術によって症状が改善されても、薬がまったく不要になることはありません。
 
1.定位脳手術(脳凝固術)
脳の視床といわれるところや、淡蒼球(たんそうきゅう)といわれるところに電流を通し、熱で神経細胞を凝固・死滅させる方法です。視床凝固術は振戦や筋固縮、およびL-ドーパの長期使用によるジスキネジア(不随意運動)に、淡蒼球凝固術は振戦や姿勢反射異常、ジスキネジアに有効とされており、うまくいけば一回の手術で症状の改善が期待できます。
ただし、一度死滅させた神経細胞は回復できず、合併症(ある病気にともなって起こる別の病気)として脳内小出血が起こり、手術した反対側がマヒする場合があるので(発生頻度は全体の5%程度)、適応は症状が片側だけの場合に限られます。
 
2.脳深部刺激術
脳の淡蒼球や視床下核に電極を埋め込み、電気刺激を送って過度に流れる情報を遮断する方法です。振戦、筋固縮、姿勢反射異常、すくみ足などの歩行の改善、L-ドーパの減量など幅広い効果が期待できます。
手術は脳に電極を埋め込む手術、鎖骨の下に発信機を埋め込み、コードを脳内の電極とつなぐ手術の二回に分けて行われます。
合併症として脳内出血や術後の感染症などが考えられますが、安全性は高いとされています。埋め込んだ電極は、再び取り除くことができます。
 
今回はここまでです。次回からは「パーキンソン病標準治療の問題点」についてお話ししていきます。
 
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こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
 
前回までに、「パーキンソン病の薬物治療」の中の抗パーキンソン病薬の種類と特徴についてお話ししました。
今回は、「パーキンソン病の薬物治療」の中でも抗パーキンソン病薬以外に使う薬についてお話ししていきます。
 
さて、パーキンソン病治療において、前回までに紹介した抗パーキンソン病薬は必要不可欠ですが、実際に抗パーキンソン病薬だけで全ての病状をコントロールできるとは限りません。そのため、抗パーキンソン病薬では対処できない症状に対する薬、抗パーキンソン病薬の副作用を防ぐ薬などが合わせて処方される場合もあります。
 
たとえば、パーキンソン病の患者さんの多くは自律神経症状をともないます。その代表的な症状である便秘には、抗パーキンソン病薬は効きません。
そこで、食事の工夫などで改善できない頑固な便秘の場合には、消化管蠕動亢進薬(しょうかかんぜんどうこうしんやく)(腸が内容物を肛門のほうに送る運動をさかんにするための薬)や下剤を処方することになります。同じく起立性低血圧や排尿障害がひどい場合も昇圧薬(血圧を上げる薬)や神経因性膀胱治療薬(しんけいいんせいぼうこうちりょうやく)によってコントロールしていきます。
 
また、ドーパミンアゴニストなどの副作用で消化器症状がつらい場合は制吐剤(吐き気をおさえる薬)を併用することになりますし、L-ドーパの長期使用によってジスキネジア(不随意運動)が出てきたときには、チアプリドという不随意運動抑制剤を追加する場合もあります。
 
このほかパーキンソン病では抑うつ状態になったり、抗パーキンソン病薬の副作用として幻覚や知的機能障害、睡眠障害などの精神症状が問題となるケースも少なくありません。これらの症状に対しても、程度によって抗うつ剤、抗不安薬、抗精神薬、睡眠薬などによるコントロールが必要となります。
  
今回はここまでです。次回からは「パーキンソン病の手術」についてお話ししていきます。
 
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こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
 
前回は、「パーキンソン病の薬物治療」の中の抗パーキンソン病薬の種類と特徴についてお話ししました。
今回も引き続き、「パーキンソン病の薬物治療」の中の抗パーキンソン病薬の種類と特徴についてお話ししていきます。
 
さて、前回までに以下の六種類の薬を紹介しました。
 
1. L-ドーパ製剤
2. ドーパミンアゴニスト(ドーパミン受容体刺激薬
3. 塩酸セレギリン(MAO-B阻害薬)
4. 塩酸アマンタジン(ドーパミン放出促進剤)
5. 抗コリン剤
6. ドロキシドーパ(ノルアドレナリン補充薬)
 
前回は3の塩酸セレギリンと4の塩酸アマンタジンについてお話ししましたので、今回は5の抗コリン剤と6のドロキシドーパについてお話ししていきます。
 
まず、5の抗コリン剤からお話ししていきます。
パーキンソン病では脳内のドーパミン不足の結果、相対的にアセチルコリンが過剰になります。この薬には、その過剰となったアセチルコリンの働きをおさえて、ドーパミンとのバランス状態を整える作用があり、とくに振戦や無動に有効とされています。
ただし、副作用としてしばしば口の渇き、便秘、排尿困難などをともない、高齢者に大量に投与すると興奮・幻覚などの精神症状が出やすいことが知られています。また長期に使用すると認知機能が低下してくる場合もあり、現在は主に振戦の強い患者さんにのみ使われています。
 
次に6のドロキシドーパについてお話ししていきます。
パーキンソン病が進行すると、黒質に近い青斑核というところで作られるノルアドレナリンという神経伝達物質が減少し、すくみ足や突進現象などの症状が出現します。
この薬はノルアドレナリンの前駆物質(体内でノルアドレナリンに変わる物質)として、脳内でノルアドレナリンに変わり、不足しているノルアドレナリンを補充します。自律神経症状の起立性低血圧などにも効果があります。まれに消化器系の副作用が出ることがありますが、水に溶けやすいので、高齢者で胃液の酸性度が低下している人にも効果的です。
 
今回はここまでです。次回も引き続きパーキンソン病の薬物治療についてお話ししていきます。
 
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前回は、「パーキンソン病の薬物治療」の中の抗パーキンソン病薬の種類と特徴についてお話ししました。
今回も引き続き、「パーキンソン病の薬物治療」の中の抗パーキンソン病薬の種類と特徴についてお話ししていきます。
 
さて、前回までに以下の六種類の薬を紹介しました。
 
1. L-ドーパ製剤
2. ドーパミンアゴニスト(ドーパミン受容体刺激薬
3. 塩酸セレギリン(MAO-B阻害薬)
4. 塩酸アマンタジン(ドーパミン放出促進剤)
5. 抗コリン剤
6. ドロキシドーパ(ノルアドレナリン補充薬)
 
前回は2のドーパミンアゴニストについてお話ししましたので、今回は3の塩酸セレギリンと4の塩酸アマンタジンについてお話ししていきます。
 
まず、3の塩酸セレギリンからお話ししていきます。
脳内のドーパミンが減少すると、一方でその分解を促す酵素(MAO-B)の働きが高まります。塩酸セレギリンにはその分解酵素の働きをおさえ、ドーパミンを長持ちさせる働きがあります。
現在使用されている抗パーキンソン病薬では最も新しいタイプの薬で、通常はL-ドーパとの併用で用いられます。L-ドーパの作用を高め、筋固縮やウェアリングーオフ現象(薬の持続時間が短くなり、薬の効果が切れてくると症状が悪くなる現象)の改善に有効とされますが、副作用として悪心・嘔吐などの消化器症状が出る場合があります。
 
次に4の塩酸アマンタジンについてお話ししていきます。
本来は抗ウイルス薬ですが、ドーパミンを分泌する黒質の細胞を刺激して分泌を促進すると同時に、分泌されて使われなかったドーパミンの再取り込みを促す作用があり、筋固縮、振戦、無動などのパーキンソン病の症状に効果のあることが知られています。
最近では長期レボドパ投与症候群のジスキネジア(不随意運動)の抑制効果も注目されていますが、副作用として足のむくみやイライラ、不眠、うつなどを生じることがあります。
 
今回はここまでです。次回も引き続きパーキンソン病の薬物治療についてお話ししていきます。
 
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前回は、「パーキンソン病の薬物治療」の中の抗パーキンソン病薬の種類と特徴についてお話ししました。
今回も引き続き、「パーキンソン病の薬物治療」の中の抗パーキンソン病薬の種類と特徴についてお話ししていきます。
 
さて、前回以下の六種類の薬を紹介しました。
 
1. L-ドーパ製剤
2. ドーパミンアゴニスト(ドーパミン受容体刺激薬
3. 塩酸セレギリン(MAO-B阻害薬)
4. 塩酸アマンタジン(ドーパミン放出促進剤)
5. 抗コリン剤
6. ドロキシドーパ(ノルアドレナリン補充薬)
 
前回は1のL-ドーパについてお話ししましたので、今回は2のドーパミンアゴニストについてお話ししていきます。
 
ドーパミンアゴニストとは、脳内でドーパミンを受け止める場所(受容体)を刺激する薬です。これにより脳内のドーパミンは減っても、ドーパミンが分泌されたのと同様の反応が起こるため、症状は軽減します。
一般にL-ドーパに比べて効果自体は弱いのですが、持続時間が長いため、L-ドーパの補助薬として併用されることが多いようです。パーキンソン病の治療をL-ドーパではなく、ドーパミンアゴニストで開始した場合には、長期レボドパ投与症候群の出現が遅れるとの報告もあります。
 
現在使用されているドーパミンアゴニストにはブロモクリプチン、ペルゴリド、カベルゴリンの三種類があり、さらに現在試験段階にあるものもあります。いずれもL-ドーパ同様、数年間使用すると効果が弱まることが多いのですが、その場合は種類を替えて試すことが可能になります。
 
なお、ドーパミンアゴニストでは使い始めの段階で約半数の人に消化器系の副作用が現れ、我慢できないときには一時的に制吐剤(吐き気をおさえる薬)が処方されます。このほか起立性低血圧や幻覚・錯乱などの精神症状が副作用としてあげられます。
 
今回はここまでです。次回も引き続きパーキンソン病の薬物治療についてお話ししていきます。
 
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前回は、「パーキンソン病の薬物治療」についてお話ししました。
今回も引き続き、「パーキンソン病の薬物治療」についてお話ししていきますが、今回からはその中でも、抗パーキンソン病薬の種類と特徴についてお話していきます。
 
さて、現在、パーキンソン病の治療には、六種類の薬が主に使用されています。副作用を含め、それぞれの特徴を紹介していきます。
 
主に使用されている六種類の薬は以下のとおりです。
1. L-ドーパ製剤
2. ドーパミンアゴニスト(ドーパミン受容体刺激薬
3. 塩酸セレギリン(MAO-B阻害薬)
4. 塩酸アマンタジン(ドーパミン放出促進剤)
5. 抗コリン剤
6. ドロキシドーパ(ノルアドレナリン補充薬)
 
まずは1のL-ドーパ製剤からお話ししていきます。
L-ドーパ製剤はドーパミンの原材料となり、脳内ドーパミンを補充する薬です。以前はL-ドーパ単剤が使われましたが、その多くが末梢血管で分解されて脳に届かないため、現在はL-ドーパの分解を防ぐドーパ脱炭酸酵素阻害剤を配合したL-ドーパ合剤が主として使用されています。
 
L-ドーパ合剤は大部分が脳で使われるために非常によく効き、パーキンソン病治療の主軸となる薬でもあります。しかし、副作用として胃腸症状が起こったり、使用後数年たつと効果が弱まって、効いている時間と効かない時間が出てくるようになったりします。これを「ウェアリングーオフ現象」といいます。
さらに、薬の効いている時間が短くなったり効き目が弱くなったりしてきたときに「ジスキネジア」といって口や首の無意識の不随意運動(自分の意思にかかわらず体の一部が勝手に動くこと)が出てくる場合もあります。
 
これらは「長期レボドパ投与症候群」と呼ばれており、L-ドーパの投与量が多いほど、また発症年齢が早いほど起こりやすいことがわかってきたため、現在は初期には他の薬を使ってできるだけL-ドーパの使用を遅らせる、あるいはL-ドーパの投与量を控えてほかの薬と併用するなど、さまざまな処方が試みられています。
 
今回はここまでです。次回も引き続きパーキンソン病の薬物治療についてお話ししていきます。
 
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前回は、「パーキンソン病の薬物治療」についてお話ししました。
今回も引き続き、「パーキンソン病の薬物治療」についてお話ししていきます。
 
さて、最近では、パーキンソン病の薬の選択肢も増え、効果的な治療を促すための指標として、日本神経学会から治療ガイドラインが発表されています。しかし、医師の考え方にも違いがあり、治療の進め方は一律ではありません。
  
たとえば、多少副作用が出ても患者さんが望む生活の質を確保しようと考えるか、副作用や予後(病後の経過)を配慮して今は多少の不便さは我慢してもらうと考えるかで薬の処方のしかたは変わってきます。
また、最近では、パーキンソン病という診断が下っても、患者さんの日常生活に支障が出てくるまでは治療は行う必要はないと考える医師が多くなってきました。一方、発症時からすぐに治療を開始したほうがよいと考える医師もいます。
 
さらに、薬の効き方にも個人差があります。そのため、同じような症状・程度でも、患者さんによって処方が異なることはよくあります。パーキンソン病では薬の組み合わせや投与量の微妙なさじ加減が患者さんの満足度を大きく左右することになり、処方が決定するまで通常は1ヶ月、長い場合は2〜3ヶ月かかることもあります。
 
また、パーキンソン病の患者さんの多くは中高年層で、ほかにもいろいろな病気を抱え、薬を服用されているかたが少なくありません。薬によってはパーキンソン症状を引き起こす作用を持つもの、抗パーキンソン病薬を引き起こす作用を持つもの、抗パーキンソン病薬の効果を減少させる作用を持つものなどもあるので、事前に服用中のすべての薬を医師に報告することが大切です。
 
今回はここまでです。次回も引き続きパーキンソン病の薬物治療についてお話ししていきます。
 
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こんにちは、大阪市西成区天下茶屋の康祐堂鍼灸院です。
 
前回までは、「パーキンソン病の診断と重症度」についてお話ししました。
今回からは「パーキンソン病の薬物治療」についてお話ししていきます。
 
さて、パーキンソン病の治療法には薬物療法と手術療法がありますが、基本は薬物療法です。たとえ手術を行っても薬は飲み続ける必要があり、ここでは薬物療法を中心に話を進めていきます。
 
パーキンソン病における薬物療法の目的は、薬によって脳内に足りないドーパミンを補充したり、ドーパミンを効率よく使えるようにして運動能力をできるかぎり維持し、QOL(生活の質)を確保していくことにあります。
ドーパミンは常に使用・分解されていくため、薬は一生飲み続ける必要があるとするのが、現代の医学の一般的な考え方です。

薬の処方は、発症年齢や重症度とともに患者さんの社会的立場や生活に関する考え方などを考慮し、事前に目標とする日常生活レベルを設定したうえで、計画的に進められます。
 
今回はここまでです。次回も引き続きパーキンソン病の薬物治療についてお話ししていきます。
 
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