パニック障害と治療⑤
今回はパニック障害の原因についてお話します。
【パニック障害の原因】
パニック障害の患者さんの脳では、恐怖に関係している脳の扁桃体の過活動が確認されています。
パニック障害の原因は脳内の神経伝達物質のうち、
不安や恐怖に関係している「ノルアドレナリン」の過剰分泌により、
興奮を抑える「セロトニン」とのバランスが崩れるためと考えられています。
脳の機能的異常が原因にあるとされていますが、まだはっきりしていないところもあります。
また、環境要因として
・性格傾向
・ストレス
・トラウマ
・喫煙
・カフェイン
などがあげられます。
パニック障害でお悩みなら
大阪市西成区天下茶屋の康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
院長 冨田 祥史(山元式新頭鍼療法 YNSA学会 評議員)
〒557-0014 大阪市西成区天下茶屋2-21-10
TEL&FAX 06-6659-0207 Email: mail@ynsa-japan.com
ホームページ https://ynsa-osaka.com
前回までパニック障害の症状についてお話ししました。
今回はパニック障害が疑われる基準についてお話しします。
【パニック障害チェック】
- 予期せぬパニック発作が繰り返し起こっている
(病院で検査を受けても身体の異常はみつからない)
- 少なくとも1回のパニック発作後、1ヶ月間以上、以下の項目のうち、1つ以上が続いている
□もっと発作が起こるのではないかという心配が続いている
□発作または発作の結果
(例えば、死んでしまう、気を失ってしまう、気が狂ってしまうなど)
について心配が続いている。
□行動に大きな変化が生じている
(例えば、発作を避ける、発作を抑えるために何かをする)
【パニック障害の例】
「突然、動悸がして、強い不安に襲われ(=①パニック発作)
救急病院で診察、検査を受けても異常がないといわれた。
しかし、繰り返しこの発作が起こり、
また起こるのではないかといつも不安となっている。(=②予期不安)
その後、電車やバスに乗るのが怖くなって、
外出が難しくなり、仕事も休職している(=③広場恐怖)」
もし、当てはまる方は、パニック障害の可能性があります。
次回は、パニック障害の原因についてお話します。
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今回はパニック障害の症状のうち
②予期不安
③広場恐怖
についてお話します。
②予期不安 【パニック発作が起こることに対する不安】
パニック障害の方は、パニック発作に強烈な恐怖を感じます。
そのため、パニック発作が生じた場面を恐れて、
「また発作が起きるのではないか」
という強い不安をいつも感じるようになります。
そのことを「予期不安」といい、更に神経質になり、パニック発作が繰り返し起きるようになります。
③広場恐怖 【パニック発作が起こる状況や場所に対する恐怖感】
パニック発作への強い恐怖感から、
「パニック発作が起こった時に逃げるのが難しい」
「パニック発作が起こった時に助けを求められない」
という状況を回避しようとして行動範囲が狭くなり、
日常生活が妨げられてしまうこともあります。
例えば・・・
公共交通機関(電車・バス)
映画館・美容室
人混み
橋・トンネル
高速道路・渋滞
などを避けたり、一人で外出できなくなり、同伴者を必要としたりします。
次回は、パニック障害と疑われる基準についてお話しします。
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今回からはパニック障害の症状についてお話しします。
まずは ①パニック発作 についてです。
①パニック発作
パニック発作の症状は突然生じますが、数分以内にピークに達し、通常、数分から数十分程度で自然に治まります。
【パニック発作の症状】
・心臓がドキドキうつ(動悸・心拍数の増加)
・息切れ・息苦しさ
・窒息感
・胸の痛みや不快感
・吐き気
・身体のしびれ
・発汗
・身震い・ふるえ
・冷感、寒気、または、熱感、のぼせ
・めまい、ふらつき感、気が遠くなる感じ
・非現実感、
・自分が自分でない感じ(離人感)
・自制心を失う恐怖感、気が狂ってしまう恐怖感
・死んでしまうのではないかという恐怖感
【パニック発作が起きやすい状態】
・疲労、過労による体調不良
・寝不足、徹夜
・風邪
・精神的緊張
・月経時 ・・・など
パニック発作は苦しい症状ですが、直接生命を脅かすものではありません。
次回は ②予期不安 ③広場恐怖 についてお話しします。
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・会社での会議中にふるえて心臓がドキドキする
・電車に乗っているとき突然動悸がする
・吐き気が起こり、気が遠くなる感覚がして外出できない
上記のような症状を繰り返すけれど、 病院で検査を受けても異常はないと言われる。
しかし、また起こるかと思うと不安になって外出できない。
そんな方はパニック障害かもしれません。
現在、人口の約1〜3%がパニック障害に罹患していると言われます。
つまり、100人に1人はパニック障害で悩んでいるということになります。
また、女性が男性の2倍多く、青年期に突然あらわれるといわれています。
パニック障害は心や性格による病気ではなく、脳の病気です。
パニック障害は
①パニック発作
②予期不安
③広場恐怖
の順に進行しやすいとされています。
次回からはそれぞれの症状についてお話しします。
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